未婚男性増加中!「結婚できない」のではなく「結婚しない」? 独身男のリアル
荒川 和久

しかし、これらのイメージがすべて間違っているともいえない。そもそも、ソロ男の生態についてしっかりと調査をしたことがないからである。先入観や偏見だけで進めてもしかたないので、まずは調査を実施してみようというのが本プロジェクトの発端だった。

ソロ男の生活意識、価値観、消費行動を明らかにし、消費ターゲットとしてのソロ男のポテンシャルを探るために、プロジェクトではインターネットを使った定量調査を実施した。独身だけではなく、既婚(子どもあり/なし)者にも同様の調査を行い、比較の対象とした。

ソロ男の価値観は、「自由・自立・自給」

まず最初に、ソロ男の定義について考えた。第一に、すべての独身男性はソロ男なのか、という点である。

男性の平均初婚年齢は、すでに30歳を超えている(厚生労働省の「2010年人口動態統計」より)。すべての独身男性をソロ男とすると、20代男性はほとんどソロ男ということになってしまう。現在、独身である男性の中にも、今後すぐに結婚して既婚者となる層も確実に存在する。それらを混同することのないよう、次のような便宜上の分類をした。

将来結婚するかどうかを予測することは困難であるため、事前スクリーニング調査を行い、ソロ男に特有な以下の価値観を分類条件として設定した。これらの設問すべてに「そう思う」「ややそう思う」と回答した対象者を「ソロ男」、それ以外を「非ソロ男」と分類し、たとえ未婚の独身男性であっても該当しない場合は「非ソロ男」扱いとしている。 

自由:「束縛されないで自由に過ごしていきたい方だ」
自立:「(家族がいても)一人で過ごす時間を確実に確保したい方だ」
自給:「(家族がいても)誰かにあまり頼らず生きていける方だ」

さらに、「ちゃんと働いていること」「一人暮らしをしていること」「親から経済的に援助されていないこと」もソロ男の条件として付与した。つまり、たとえ独身男性だったとしても、無職であったり、親と同居のうえ経済的にも親に依存している者はソロ男から除外した。

あくまで消費ターゲットとしての可能性を探るものなので、親に依存する高齢ニートや年金パラサイトは対象外とするためである。