年間なんと800万トン! 日本はいつから「食品過剰廃棄」社会になったのか「モッタイナイ」はどこへ?

2016年02月13日(土) 週刊現代

週刊現代賢者の知恵

upperline

私たちが扱う食品は、もちろん違法に横流しされたものではないことを確認しています」(同法人スタッフ・田中入馬氏)

健康被害が出てからでは取り返しがつかない以上、「食の安全」は確かに大切だ。しかし、今の日本は明らかに「過剰廃棄社会」に陥っているのではないか。ココイチのカツを転売した「みのりフーズ」の岡田氏は、本誌にこうも漏らした。

「日付だけ見て、すぐ捨ててしまうなんて、もったいないですよ。今の日本人は食べ物の有り難みを忘れてしまったのかな。皆さんも、特売で買いすぎた食材を、結局捨てることがあるはずです。本当にもったいないです」

彼は悪事を犯したが、その言葉には、一片の真実も含まれている。食文化史研究家の永山久夫氏はこう指摘する。

「驚いたのは、『みのりフーズ』が横流ししていたという食品の中に『賞味期限切れのみそ』が含まれていたことです。みそは発酵食品ですから、本来、賞味期限などありません。昔は7~8年は平気で使っていたものです。

食べ物が腐っているかどうかなんて、本当は自分の五感で確かめればいいことです。今は日本が豊かですから、皆『食品は安全で当たり前』と思っているかもしれませんが、今後はTPPに加入するわけだし、未来永劫安全な食品だけが出回るとは限らないでしょう。そうなった時、今の日本人は自分の身を守ることができるのでしょうか。

それに、食料自給率40%以下の日本で大量の廃棄を出し続けるなんて、エコじゃありません」

日本人ならば普通に持っていたはずの「食べ物を粗末にしてはいけない」という常識。今、それが麻痺し始めているのは間違いない。

「週刊現代」2016年2月13日号より

前へ 1 2 3 4

このエントリーをはてなブックマークに追加 RSS
関連記事

最新号のご紹介

underline
アクセスランキング
1時間
24時間
トレンドウォッチ
編集部お薦め記事