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プロ野球「高卒ルーキー」がぶつかる木製バットの壁

オコエ、平沢の可能性を考える

2016年02月08日(月) スポーツコミュニケーションズ,上田哲之
オコエ瑠偉選手。WBSC U-18ワールドカップ 2015〔photo〕gettyimages

 オコエの課題

注目のルーキー・オコエ瑠偉外野手(関東第一高→東北楽天)は、キャンプ初日の打撃練習で、大苦戦したという。37スイングでヒット性は9本。詰まった凡打が目立った。

これがニュースになるのが、キャンプのいいところだ。まだ初日なんだし、彼は高校の卒業式も迎えてない18歳のルーキーだ。これからの練習次第で、いくらでも明るい未来は開ける。

南国の生暖かい空気と、誰もが自らの可能性に賭けられる肯定的な雰囲気、もちろん、地元のおいしい食べ物もあいまって、キャンプとは、実に心地よい空間である。

とはいえ、遊んでいるわけではないので、オコエには、翌2月2日、さっそく池山隆寛打撃コーチの熱心な指導があった。様々な指摘や示唆があったようだが、要点をかいつまんでいえば、「バットは体の内側から出せ」ということである。

これ、オコエが昨夏の甲子園でブレイクしたときから、わかっていたことですね。彼のスイングは、明らかにバットがやや遠回りしていた。むしろ、それでも結果を出して躍動したことに、誰もが魅せられ、非凡さを感じとった、ということだろう。

池山コーチの言葉で、あ、そうか、と今さらながら気づいたことがある。その言葉とは、「金属バットから木製に変わる時は壁があるもの。(山田)哲人も最初はそうだった」(「日刊スポーツ」2月3日付)というもの。

そうでした。そういえば、彼は昨シーズンまで、東京ヤクルトのコーチだったのだ。かのトリプルスリー・山田哲人も一年目は池山コーチが指導したのだそうな。その意味では、オコエにはうってつけの打撃コーチといえるのかもしれない。

もっとも、山田は履正社高の頃から、バットはある程度内側から出ていたような気がするけど。むしろ市立尼崎高時代の池山選手のほうがやや遠回りしていませんでしたか。あ、いや、失礼。冗談です!

木製を苦にしない高卒野手

いずれにせよ、高卒でプロ入りする野手にとって、バットが金属から木製に変わるというのは、まさに「プロの壁」である。オコエが、このいわば「永遠のテーマ」をどのように克服するか、注視したいものだ。

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