スポーツ

「リングか、ケージか」格闘技史上の難問に、一つの答えが見えてきた

2016年02月06日(土) スポーツコミュニケーションズ,近藤隆夫

主流は「ケージ派」のようだが…

(1993年秋にスタートしたUFCの試合場は八角形のケージ「オクタゴン」。多くの団体がこれを真似てケージを採用した Photo by真崎貴夫)

総合格闘技における最良の試合場は、ケージか、それともリングか?
 
「その答えは、すでに導き出されている」
米国の総合格闘技関係者の多くは、そう口にする。なぜならば世界の総合格闘技界をリードする『UFC』をはじめ、多くの団体がケージを採用しており、現在では、これがスタンダードと化しているからだ。
 
加えて、理由が、もう一つある。
 
リングでの闘いにおいては必ず見るものが釈然としないシーンにぶつかるからだ。それは両者がコーナー際にもつれ合った際に、倒されまいとする側がロープを掴んで、それを拒もうとする光景である。ルールでは、ロープを掴むという行為は反則。しかし、倒されたくない選手が目の前にあるロープを掴むのは本能的な動きであろう。ならば本来、ロープを掴む行為ができない試合場を設定する必要があると思う。その要件を満たしているのがケージ、というわけだ。
 
さまざまな意味において競技性を重視するのであれば、総合格闘技の試合場としてリングよりもケージの方が適しているのかもしれない。それでも日本では、いまだ試合場の主流はリングであり続ける。
 
もちろん、ケージを採用している団体もいくつもあるのだが、一時代を築いた『PRIDE』、そして、この流れを引き継ぎ昨年末に旗揚げした『RIZIN』もリングを採用している。

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