小保方晴子の反論「ハシゴを外した人たちへ」ここまで率直に書いて大丈夫か!?

2016年02月09日(火) 週刊現代

週刊現代賢者の知恵

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絶望的な孤独感

論文に疑義が挙がるにつれ、若山先生の発言は、変遷していくことになる。

若山先生はSTAP幹細胞の特許の51%をご自身の研究への貢献率として(理研の特許部門に)提案していた。このために、若山先生が2014年6月に開いた会見で、「責任著者から外してほしいと頼んだこともある」「責任を押し付けられそうで怖かった」という、ご自身の研究への関与が低いことを印象づける趣旨の発言をされたと聞かされた時は、絶望的な孤独感が心の一部をえぐり取っていくようだった。

2014年12月19日に開かれた(理研の)記者会見での、相澤(慎一)先生の「STAP現象を再現することはできませんでした」という第一声で、検証実験のすべてが失敗に終わり、検証実験が打ち切られるという解釈で報道がなされた。

しかし、実際には私が行った検証実験においても、丹羽先生のところで独立して行われていた検証実験でも、「体細胞が多能性マーカーを発現する細胞に変化する現象」は確認されていた。私が発見した未知の現象は間違いがないものであったし、若山研で私が担当していた実験部分の「STAP現象」の再現性は確認されていた。

しかし、検証実験のSTAP細胞の作製成功の基準と定められてしまった「多能性の確認」の実験はすべて若山先生の担当部分だった。若山先生の実験によって証明されたキメラマウスの作製が、検証実験では成功しなかったために、検証実験は失敗に終わり、STAP細胞の存在は確認されなかったと結論付けられてしまった。キメラマウスの実験は結果が実験者の手技に大きく左右されるため、若山先生に検証実験参加を打診したが、断られたと聞いた。

* * *

これまで抑圧されていた分、手記からは小保方氏の切実な思いが伝わってくる。彼女に名指しされた関係者たちは、この本をどう読むのか。反論が行われるのか。

理研が「終わったこと」にしたSTAP細胞騒動が今一度、燃え上がることになりそうだ。

「週刊現代」2016年2月13日号より

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