「ドーハの悲劇」の仇を取ってくれた若き侍〜いざ決勝の韓国戦へ

2つのキーポイント
スポーツコミュニケーションズ, 大野俊三

日本人選手はあまり遊ばない

今季はJリーグ創設以来初の2月開幕と、例年以上に短いオフを経てスタートします。これは年末の過密日程の緩和のためにスケジュールがいつもより前倒しになったそうです。オフが短いことに関してですが、選手個人からすれば、それほど気にはなりません。特に日本人の性格からすれば問題ないかと僕は思います。
 
なぜならば、国民性もありますが、日本の選手はオフの間もあまり遊ばないからです(笑)。最初の1週間くらいは体を休めるために動かないかもしれません。しかし、それ以上休むとコンディションが維持できなくなってしまうので自主トレを始めています。
 
オフの短さは選手個人にはさほど影響はないですが、チーム編成を考える監督やスタッフは慌ただしくなるでしょう。キャンプの期間が短いと、選手の体力向上に費やせる時間や戦術をチームに落とし込む時間、新加入の選手をチームに馴染ませる時間が短くなってしまうからです。

U-23日本代表選手の中にもGK櫛引政俊、MF三竿健人、原川ら今年から新天地でプレーする選手がいます。代表選手がアジアでの戦いから帰ってきて、うまくチームに溶け込めるのかが懸念されます。かといって、合流が遅い選手に合わせて、チーム全体にコンセプトを落とし込む練習に着手する時期をずらすこともできないでしょう。
 
今回のオフの短さはチーム編成的には厳しいですが、各選手、監督、スタッフが一丸となり、開幕までに素晴らしいチームに仕上げて欲しいなと期待しています。

●大野俊三(おおの・しゅんぞう)
<PROFILE> 元プロサッカー選手。1965年3月29日生まれ、千葉県船橋市出身。1983年に市立習志野高校を卒業後、住友金属工業に入社。1992年鹿島アントラーズ設立とともにプロ契約を結び、屈強のディフェンダーとして初期のアントラーズ黄金時代を支えた。京都パープルサンガに移籍したのち96年末に現役引退。その後の2年間を同クラブの指導スタッフ、普及スタッフとして過ごす。現在、鹿島ハイツスポーツプラザ(http://kashima-hsp.com/)の総支配人としてソフト、ハード両面でのスポーツ拠点作りに励む傍ら、サッカー教室やTV解説等で多忙な日々を過ごしている。93年Jリーグベストイレブン、元日本代表。
*ZAGUEIRO(ザゲイロ)…ポルトガル語でディフェンダーの意。このコラムでは現役時代、センターバックとして最終ラインに強固な壁を作った大野氏が独自の視点でサッカー界の森羅万象について語ります。