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「ドーハの悲劇」の仇を取ってくれた若き侍〜いざ決勝の韓国戦へ

2つのキーポイント

2016年01月29日(金) スポーツコミュニケーションズ,大野俊三
AFC U-23選手権でイラクに勝利し、オリンピック出場権を獲得した日本代表〔photo〕gettyimages

 

ドーハでイラクに劇的勝利!

Jリーグの開幕まで、1ヵ月を切りました。元旦の天皇杯でガンバ大阪が2連覇を達成してシーズンオフに入りました。

26日にはU‐23日本代表がリオデジャネイロ五輪アジア最終予選を兼ねた「AFC U‐23選手権」準決勝でイラクに勝利。上位3チームまでが獲得できるオリンピック切符を賭け、熱い戦いを繰り広げた日本は6大会連続となる五輪の切符を掴み取りました。
 
イラク戦で日本はFW久保裕也のゴールで先制しましたが、43分に右CKから同点に追いつかれてからは苦しい展開が続いていました。日本は粘り強く守って最少失点に抑え、最後にMF原川力が決めてくれた。監督、選手は五輪出場という目標を達成できましたし、とても喜ばしいことです。

それに加えて、ドーハでイラクに劇的な勝ち方をしてくれました。僕は、「ドーハの悲劇の時の痛い思い出の仇をとってくれた」と感じました。
 
今回のチームは取り立てて誰が凄いということではなくて、チームとして守備を整えてシンプルに攻撃に転じている。このコンセプトを各選手が熟知していることが今のチームの大きな特徴だと思います。

一方で、手倉森誠監督も選手個々のことをよく把握しています。「この試合では、この選手の良さをスタメンで活かす」「この試合展開ならこの選手を投入する」と、各選手の起用のタイミングを常に探っています。そうでなければ、毎試合あれほどメンバーは替えられません。

1つ勝つと「このメンバーの歯車が狂わないように、先発を固定したい」と思うのが多数の意見だと思います。監督が選手の能力を信頼していることと、スタッフのスカウティング能力が長けている。だからメンバーが替わっても同じコンセプトでサッカーができるのでしょう。
 
勝利が大きな原動力となり、ピッチで戦っている選手からも「自分たちがやっていることは間違っていないんだ」と自信が感じられます。短期決戦の中で、勝ち星を積み重ねていくと選手間の信頼関係が増してきます。

短期決戦は1つ歯車が狂ってしまうとチームの流れや雰囲気が悪い方向に行ってしまう怖さがありますが、一度波に乗ればチームが勢いづく。今回のU‐23日本代表は短期決戦の良さを活かせています。

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