FOOTBALL STANDARD

キリンカップ復活の意味〜欧州勢と真剣勝負できる貴重なチャンスを生かせ!

2016年01月29日(金) 二宮 寿朗
ハリルホジッチ日本代表監督。欧州勢との対戦でどんな手腕を見せるか〔photo〕gettyimages

キリンカップ復活の意味

キリンカップが5年ぶりに復活する。

キリンカップは日本代表の強化を目的に、世界から代表チームやクラブチームを呼んできた歴史ある大会だ。

特に注目を集めたのが、1991年大会だろうか。タイ代表、バスコ・ダ・ガマに勝利した日本は、最終戦でゲーリー・リネカーのいるトットナム・ホットスパーに4-0で快勝して国際大会初優勝の栄光を手にした。北澤豪のダイビングヘッドによる先制点は、今も新鮮な記憶として筆者には残っている。

国際Aマッチに認定されてからは代表チームによるリーグ戦が主となったが、ここ数年はスケジュールの関係もあって開催が見送られていた。

今年は4チームによるトーナメント方式に変更され、対戦相手もボスニア・ヘルツェゴビナ、デンマーク、ブルガリアといずれも欧州勢となった。6月3日に準決勝、7日に決勝と3位決定戦が行なわれる予定だという。

キリンカップ復活、トーナメント方式、そして欧州勢。

ここに至るには、必然の背景があったと言える。

昨年、日本代表が戦った17試合のうち、ハリルジャパンの初陣となった3月のチュニジア戦を除く16試合がアジア勢との対戦だった。アジアカップ、東アジアカップ、ロシアW杯アジア地区2次予選とアジアの公式戦が続いたことも理由にあるが、親善試合もイラン、イラク、ウズベキスタンなどアジアの強豪がメーンだった。

難航してきた国外とのマッチメーク

世界とのマッチメーク作業は、とても困難な時代に突入している。特に欧州勢とは難しくなった。

欧州サッカー連盟(UEFA)は再来年の2018年から国際親善試合の代わりに、「UEFAネーションズリーグ」を立ち上げる。欧州の国・地域は内向き志向が強くなることが予想される。

加えてFIFA(国際サッカー連盟)は国際Aマッチデー期間中に連続して行なう2試合は同一大陸内でこなさなければならないというルールを課した。たとえば日本がホームで公式戦をこなしてから欧州に出向いて親善試合を計画することは認められないというわけだ。逆に欧州勢が欧州内で試合をこなして、比較的近い中東まで赴いて日本と試合をするということもできない。

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