賢者の知恵
2016年02月06日(土) 週刊現代

ガン・白血病・脳梗塞はまもなくすべて治る!~「死に至る病」の治療はここまで来た

iPS、重粒子線、ハートシートなど最新リストつき

週刊現代
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〔PHOTO〕gettyimages

日本人の3人に1人の命を奪う国民病である「ガン」も、「過去の病」と言われる日が近い—そう信じたくなるほど、昨今の医療の進歩は目覚ましい。注目の先端医療とその可能性について探った。

注目の先進医療「表」はこちら
⇒http://gendai.ismedia.jp/articles/-/47636?page=8

新薬は副作用も少ない

「これは、まったく新しい発想から生まれたクスリです。

これまでの免疫薬はがんを攻撃する力を高めて、がんを退治するというのが基本の考え方だった。ところが、がん細胞には防御機能が備わっており、これが作用するとがんを退治するはずの免疫細胞が攻撃をやめてしまう。そこでこの機能を解除することで、もともと自然に身体に備わっていた免疫力でがんを退治する。

極端な言い方かもしれませんが、人体はがんを自然に治せる力を持っているんです。その力を後押しすることで、がんが小さくなるという画期的な治療法です」

このように語るのは、がんの免疫細胞治療を積極的に行っている瀬田クリニック東京の後藤重則院長だ。

昨年12月、一つの薬が肺がん治療の保険適用になった。その名はオプジーボ(一般名はニボルマブ)。小野薬品工業がおよそ20年かけて開発した免疫チェックポイント阻害薬である。後藤院長が説明するように、この薬が画期的なのは、人体が本来持っている力を使ってがんを治療するという点だ。

人体にはがんを攻撃するキラーT細胞という免疫細胞が備わっている。だがその一方で、がんは免疫細胞の攻撃にブレーキをかけて、攻撃を阻止する能力を備えている。これがチェックポイントと呼ばれる機能だ。

「これまで、免疫細胞治療の限界はチェックポイントが働いてしまうと、いくら免疫力を高めても、がんがなくならないという点にありました。そのチェックポイントの働きを無効にし、キラーT細胞ががんを攻撃しやすくするという意味で、オプジーボは免疫治療を大きく前進させる薬です」(後藤院長)

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