証券業界、戦々恐々!?
「証券界の鬼平」の後任は、ウォール街もビビる国際派の女性局長か

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「証券界の鬼平」の異名

「委員長が自身の花道に向け、ラストスパートをかけているようだ」

証券取引等監視委員会の最近の積極果敢な調査をめぐり、証券市場関係者の間で今、こんな臆測が飛び交っている。

委員長とは元福岡高検検事長の佐渡賢一氏。2007年7月の就任から3期9年になる今年夏に勇退することが確実視されている。証券市場に巣くう数々の大型不正に切り込み、〝証券界の鬼平〟の異名を取った佐渡氏は、特捜検事時代から「証取法(現金融商品取引法)の佐渡」と言われたほど証券犯罪に強く、それだけに監視委時代の総決算ともなる事案も派手だ。

今年に入って、東芝水増し会計問題で、田中久雄前社長ら歴代3社長が虚偽の利益を不正に計上させた疑いがあるとして、金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の罪で刑事告発する方向で調査に着手しており、すでに関与した社員からも事情聴取を始めている。

昨年11月には、「物言う株主」として知られ、旧村上ファンドを率いた村上世彰元代表らが株価を操縦した疑いがあるとして、相場操縦容疑で、村上氏の長女が代表を務める投資会社「C&Iホールディングス」(東京)などの関係先を家宅捜索した。

いずれも「特A案件」で、監視委内部では「これほどヘビー級の事案が重なったのは記憶にない」(関係者)と言われ、自らの勇退までに〝在庫一掃〟にメドを付けたい佐渡委員長の強い意欲がにじむ。

こうした事案処理とともに、証券業界で注目されているのが「ポスト佐渡」の行方だ。