賢者の知恵
2016年01月31日(日) 週刊現代

箱根駅伝「青学完全連覇」を語ろう!
史上最強の秘密は常識外の「組織作り」にあった

原晋×中野ジェームズ修一×二宮清純×弘兼憲史

週刊現代
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青学完全連覇/'16年1月2〜3日に行われた「第92回東京箱根間往復大学駅伝競走」(通称「箱根駅伝」)にて青山学院大学が2位の東洋大学に7分11秒の大差をつけて優勝。1区から10区まで首位を守り抜いての完全優勝は39年ぶり、青学は初優勝した昨年に続く連覇となった 〔PHOTO〕日テレHPより

青学を支える二人の指導者は元々、箱根駅伝に縁がない。だからこそ、常識にとらわれない強化策を次々と繰り出せるのか。圧勝劇の舞台裏を大いに語り合った。

本番直前の駆け引き

二宮 完全優勝は日体大以来、39年ぶりですか。改めて連覇おめでとうございます。

&中野 ありがとうございます。

弘兼 駅伝ファンにとって、青学の優勝は予想通りといえば予想通り。MVPを受賞した1区・久保田(和真・4年)がぶっちぎって、これで決まったなと。それ以降、危なげなかった。

 実は大会5日前、部内では1区は下田(裕太・2年)と発表していたんです。

弘兼 じゃあ、久保田は何区だったんですか。

 久保田は4区に使えるか使えないか、もしかしたら外れるか……。調子を落として、走りがバラバラになっていました。

中野 監督に呼ばれて、彼の身体を触りましたが、足の痛みや筋肉の張りなど、どこかに問題があるわけでもない。ただ、本人は「中野さん、なんかダメかもしれない」と。心理的なものなのでしょうね。

二宮 それで中野さんはなんて答えたんですか?

中野 不安の理由を探って解決法を考えるんですが、久保田の場合は色々と話した結果、気分転換に趣味の温泉に行くことになりました(笑)。

 それが奏功してか、レース2日前にこれは間違いなくいけると言うほどに走りが変わったんです。結果、優勝への流れを作ってくれました。

中野 選手も尻を叩いて欲しい子、とにかく褒めて欲しい子と様々ですから、トレーニングや声掛けの見極めも必要なんです。

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