賢者の知恵
2016年01月22日(金) 松田賢弥

菅官房長官が語った「安倍総理との本当の関係」

"影の権力者"のホンネ

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【PHOTO】gettyimages

「敵がいないんだよ」

菅は、言葉が少ない分、容易に自分の肚の内を窺わせようとしない。改造を乗り切れば、第二次安倍内閣はいよいよ長期政権になるのだろうか。菅に尋ねた。

「長期になりそうだ。俺は安倍さんを支える側でいく、そういうことだ。しかし、今の自民党で表立って安倍さんに異を唱えられる人はいないんだよなあ、敵がいないんだよ」

安倍内閣を支える菅義偉官房長官。秋田から集団就職で上京した男は、地盤、看板、鞄の「三バン」なしで、どのようにして「影の総理」とまで呼ばれる地位にたどりついたのか?

政治ジャーナリスト・松田賢弥が菅氏へのインタビューと周辺取材により、その謎を解き明かす一冊『影の権力者 内閣官房長官菅義偉』が発売された。

菅氏は安倍総理をどう評価しているか、そして菅氏本人は総理になる野心を持っているのか。本書の中から、インタビューを一部公開する。

* * *

私とのインタビューのなかで、安倍との関係を菅はこのように語っている。

──第一次政権以来、一貫して菅さんが推しているのが安倍総理です。

「私が安倍晋三という政治家を信頼するようになったのは、拉致問題がきっかけです。当時、私は当選二回。安倍総理は官房副長官でした。ちょうど北朝鮮の万景峰号入港をめぐって、これを禁じようという話が出るんですが、法律がない。(拉致問題をめぐり)この人を将来、総理にしたいと思ったわけです」

──安倍総理は祖父が岸信介、父親が安倍晋太郎という政界のいわばサラブレッド。その安倍さんが、第一次政権で「戦後レジーム(体制)からの脱却」と謳った際に、菅さんに違和感はなかったですか。

「なぜですか? 初めてお会いした時、総理は教育と安全保障が重要だと仰った。当たり前のことです。これまで会ったことがないタイプの政治家だと思いました」

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