賢者の知恵
2016年01月21日(木) 鈴木敏文

二匹目のドジョウを追うな!
〜セブン&アイCEO鈴木敏文が明かす「必勝のビジネス哲学」

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「チャンスは誰にも平等にありますが、チャンスを活かせるかどうかの違いは、才能ではなく、ものの見方であり、仕事の取り組み方です」

セブン-イレブンの創業、コンビニでのおにぎりの発売、セブン銀行設立、価格ではなく品質重視のプライベートブランド(以下、PB)開発……と、鈴木氏はこれまで、日本の流通業の歴史を塗り替える数々の「新しいこと」を発案し、実現してきた。

鈴木氏はなぜ既存の常識に流されないのだろうか。発売されたばかりの著書働く力を君にでは、その秘密が明かされている。鈴木氏の思考を辿ってみよう――。

チャンスのつかみ方

チャンスは誰にも平等にありますが、チャンスを活かせるかどうかの違いは、才能ではなく、ものの見方であり、仕事の取り組み方です。

試験の成績の優秀さではかれば、どの会社にもたくさん優れた人がいるでしょう。しかし、成績の優秀さよりも、はるかに重要なのは、ひとりひとりがどのような考え方で仕事に立ち向かっていくか、その人の仕事の取り組み方です。

その取り組み方の起点は、世の中でいわれていることを簡単には鵜呑みにしないことです。「本当にそうなのか」と、常に問題意識をもってクエスチョンを発し続け、自分で掘り下げて考える習慣を身につけることです。

すると、日々起きるさまざまな出来事の本質を見抜く理解力がついていきます。

本質を見抜けば、「こうしてみればどうか」「こういうことができないか」という仮説が自ずと浮かび上がってきます。

疑問を発することなく、鵜呑みにしているほうが頭の労力はかからず、楽でしょう。だから、誰もが無意識のうちに鵜呑みにするほうに流れてしまう。ただ、自分の頭で考え、仮説を立て、答えを出す力をつけなければ、チャンスを引き寄せることはできません

自分の頭で考え、答えを出さなければ、成果には結びつかない。頭の労力を費やすからこそ、成果として報われるという単純明快な原理を忘れてはならないということだ。
次ページ 秋元康氏も同じ考えだった
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