名優たちの大競演で見ごたえ十分、大河ドラマ『真田丸』の快進撃が始まった!
今後の浮沈は三谷脚本にかかっている
NHK『真田丸』HPより

期待を裏切らない堺正人の演技

1月は連続ドラマが一新される時期。近年は新年の特別編成が長期化しているので、なかなか始まらない新作もあるが、いつも通り三が日明けの最初の日曜日に始まったのが、NHKの大河ドラマ『真田丸』(日曜午後8時)である。10日放送の初回の視聴率は19.9%。17日の2話は20.1%。関係者は上機嫌だろう。

初回は評価が下しにくい微妙な視聴率だった。関係者も手放しで喜んで良いものかどうか迷ったのではないか。

昨年の『花燃ゆ』の初回は16.7%で、一昨年の『軍師官兵衛』は18.9%だったが、その前の『八重の桜』は21.4%。過去10年の大河のうち、6作は初回視聴率が20%の大台を超えている。総世帯視聴率が下がり、タイムシフト(録画)視聴派が増えている時代とはいえ、めでたさも中くらいなり、だったのではないか。

しかし2話の視聴率には大喜びしたに違いない。近年の連続ドラマの視聴率は、2話で下がってしまうのが通り相場だが、初回よりアップし、大台超えも達成したのだから。初回の評判が良かった表れでもあり、『真田丸』の打ち上げは大成功と言える。

繰り返し言われている通り、キャストは超豪華。主人公の真田信繁(通称・幸村)に扮するのは実力と人気を兼ね備えた堺雅人(42)で、初回と2話の演技も期待を裏切らなかった。

とりわけ堺らしさが出たのは、初回の序盤で危険を顧みずに敵の徳川軍の偵察に出るが、うっかり崖から滑り落ちてしまい、敵に囲まれてしまうシーンだ。怯えと驚きを全身で表した。セリフが一切ないにもかかわらず、信繁の戦慄を見事に伝えた。さすがは舞台出身の人である。

勇ましい顔であろうが、情けない顔であろうが、絵になるのが堺の強み。現段階では十代半ばという設定だが、少年役も不自然さを感じさせない。変幻自在。青年期と壮年期の信繁も巧みに演じ分けるに違いない。

時代劇の主演は『塚原卜伝』(NHK-BS、2011年)で経験済みで、殺陣にも慣れている。死角はない。

この続きは、プレミアム会員になるとご覧いただけます。
現代ビジネスプレミアム会員になれば、
過去の記事がすべて読み放題!
無料1ヶ月お試しキャンペーン実施中
すでに会員の方はこちら