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「23時30分」の原油価格に注目せよ!
〜株価の波を読むひとつの方法

[Photo]GettyImages

ニューヨーク在勤のトレーダーが「気にする時間」

世界の金融市場で不安定な展開が止まらない。その背景には、投資家のリスクオフの流れがある。中国の株式市場、人民元、そして原油価格の下落がその引き金を引いている。中国政府には市場を管理する方針を変えるつもりはなく、依然として、市場介入や売却制限を実行している。今後も、中国の対応は市場を混乱させると見る。

今のところ原油価格は下落傾向を鮮明にしているが、今後の大手投資家の動き次第では原油価格を短期的に反発させ、市場を大きく動かすマグニチュードを内包していることは頭に入れておいた方がよいだろう。

先日、ニューヨーク在勤のトレーダーとあった。彼は、「日本時間の23時30分、ニューヨークの株式市場が始まる前後になると、それまで下落していた原油価格が急反発するなど、価格の変化率=ボラティリティが上昇しやすい」という話をしていた。

チャートを見ると、日本の日付が変わる前後にアジア、欧州時間とはやや異なる値動きが出易くなっている。市場参加者が増える分、価格は動きやすい。しかし、市場がリスクオフに傾く中、この動きは他の資産の価格動向にもつながりやすい。

同じ時間帯の米国の株価は、原油価格の乱高下に左右されやすいように見える。もちろん、株価は原油価格以外の要因にも影響される。株価の押し目を狙って、取引開始直後に買いを入れようとする投資家も多いだろう。

ただ、原油価格の動向は、年初来のリスクオフを加速させた一因だ。そのため、一時的な動きであっても、原油価格の動向が株式市場に安心感、あるいは懸念を与えやすくなっている。つまり、ほんの短い間の原油価格の動きが、株式市場の押し目買いを喚起し、その後の流れを形成する可能性がある。