賢者の知恵
2016年01月13日(水) 鈴木哲夫

「参院選は圧勝のハズでは…!?」自民党幹部を青ざめさせた二つの世論調査

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【PHOTO】gettyimages

夏の参院選。巷では自民党大勝間違いナシと言われるが、党幹部内には「一筋縄ではいかない」と危機感を募らせているという。そのきっかけとなった、二つの世論調査とは―。政治ジャーナリスト・鈴木哲夫氏のレポート。

年末年始に空気が変わった

今年は、夏に参院選、場合によっては安倍首相が衆参ダブル選挙を決断する可能性もあるという「選挙イヤー」だ。1月8日~10日、読売新聞が行った世論調査が興味深い。

参院選での投票先は自民党が37%でトップ。次いで民主党が13%、公明党、共産党がともに6%、おおさか維新の会が5%などとなった。自民党については前回の2013年の参院選とほぼ同じ、民主党はやや支持を回復しているが、自民党の支持が高いという傾向は続いていると言っていいだろう。

こうした中で、いま永田町で、安倍首相周辺やマスコミなどが予想しているストーリーはざっとこんなイメージだ。

内閣支持率も回復基調に乗っている。政策的には「1億層活躍社会」という未来を語る政策を掲げ、予算などでは「バラマキ」と言われようとも、とにかく国民受けする財政出動や政策を次々に打ち出す。5月には日本が議長国としてサミットを仕切る。

そのままなだれ込む夏の選挙は圧勝で、2020年東京オリンピックまで総裁・首相任期も延長。そして衆参で3分の2が取れれば憲法改正にも動き出す―。

安倍政権が描く「理想図」と言ってもいいだろう。ところが、年末から年始にかけて「夏の安倍大勝」の皮算用に対して、盛んに引き締めを言い出す幹部や選挙関係者が増えてきた。

それは、年末に一部の自民党中堅幹部や党職員らの間に出回った、ある世論調査結果がきっかけだった。

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