50ヵ国語を話す日本人医師が伝授!語学学習「基礎のキソ」

新名 美次

天才たちの3つのやり方に学ぶ

語学学習は、一般的に言われる才能や年齢、性別、勉強する場所に左右されるようなものではなく、やる気のある人なら誰にでも、どこにいてもできる。

私の学生時代の話の中でも、私が高校時代に外国語の勉強を始めた時「英語も完全にできていないのに他の外国語なんかを勉強して」と、まわりの人によく言われた話は、前に紹介したとおりだ。しかし、私は他人の言う無責任な言葉を無視したおかげで、今では多くの外国語を難なく話せるようになっている。

当時、私以外にいったい誰が今の私を予測できただろうか? 私が自分のやる気を信じ、勉強を持続した実行力が、現在の自分を形成したと思っている。無責任な一般論に惑わされたり、自分に都合のよい言い訳を自ら作り上げ、語学能力を自らの手でつぶさないようにしてほしい。

「仕事のために必要だから」「海外赴任が決まったから」「旅行でうまく話せるようになりたいから」とか「留学したいから」など、人それぞれに具体的な動機があると思う。単に、「英語を勉強し直そう」では、余りにも漠然としていて、いずれはギブアップしてしまうだろう。

社会人となってすでに社会で働いている人は、常に、語学を必要とするような責任に向き合っている。だからこそ、すでに社会で責任を果たしている大人に語学の勉強ほど簡単なものはないと思う。

私たちのまわりには、無責任な一般論を無視して、ことを成し遂げた人がたくさんいる。それが、俗に世の中の天才と呼ばれる人や成功者のやり方である。私は彼らの姿勢をまねることをお勧めする。たかが語学の学習といえど、1つのことを成し遂げることはとてもむずかしい。天才のやり方には、3つの共通点があり、それぞれ理にかなっている。

(1)自分の最も優れた能力を最大限に発揮する。
(2)計画を練り、要領よく遂行する。
(3)自分の決めたことに力を強く集中する。

(1)について、例えば、理数系の能力の1つといえる「ある問題を深く掘り下げる能力」は、若い時代に育成しなければならないが、大人の私たちは、まず「興味を持てること」が、自分の見えない能力の一部であると位置づけることができる。この本を読んでいる人はおそらく外国語に興味を持ち、マスターしたい人に違いない。

あなたは自分が多大な時間を語学の勉強に費やしても無駄だとは思っていない。この気持ちが最後までやり遂げられる第一歩につながる。そして、あなたの意志は、能力の1つにつながることを忘れてはいけない。