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100年後に名を残す「偉人」は誰だ!?【財界・政界編】
孫正義か柳井正か、安倍晋三か小泉純一郎か……

〔PHOTO〕gettyimages

「有名人」は星の数ほどいるが、50年後、100年後まで語り継がれるのはほんの一握り。後世の人々に「偉人」と呼ばれるのは誰か、議論百出の末に出た結論をお届けしよう。

【財界編】豊田章男か、ゴーンか孫正義か、柳井正かほか
本物の経営者は誰か

日本人の価値観を変えた

数万の社員を手足に、莫大な富を稼ぎ出す大企業のトップ。今回取り上げたのは、いずれ劣らぬ現代の名経営者たちだが、「誰がより後世に名が残るか」については意見が分かれる。まずは、日本を代表する大富豪の2人。

「ファーストリテイリングの柳井正社長は、『流行に業績が左右される』という業界の課題を打ち破り、日本のアパレルが世界に通用することを証明した」(経営コンサルタントの小宮一慶氏)

「ソフトバンクグループの孫正義社長は、IT・通信という最先端分野で大事業を次々立ち上げ、既得権益をものともせず道を切り開いた」(名古屋大学客員教授の水谷研治氏)

経営者の偉大さは、「新たな価値を生み出し、多くの人の暮らしをよくしたかどうか」で決まると言える。識者から「日本人の服に対する価値観を変えた」と評され、多くの支持を得たのは柳井氏だった。確かに、「二人のどちらかがいなかったとして、代わりが見つからないのは……」と考えると、柳井氏に軍配が上がる。

日本経済のエンジン・トヨタのハンドルを握る豊田章男社長。経営者としての評価は、フランスから日本へ渡り、いまや日本の自動車業界の「顔」となった、日産のカルロス・ゴーン社長に少し後れをとっている。

「会社を再建したという点では共通していますが、ゴーン氏でなければ、日産はあれほど鮮やかに復活できなかったと思います」(前出・小宮氏)

「ゴーン氏は、自動車会社の経営者という枠を超えて、『企業再生請負人』として評価できるレベル。潰れかけた日産を立て直した実力は確かです。

豊田氏は、自動運転やAI開発に注力している。自動車業界を襲う大変革を乗り切れば、歴史に名を刻めるでしょう」(嘉悦大学教授・小野展克氏)