SEIJUNプレミアム

阪神・金本監督がチームスローガンを変更「今年は"超変ソク"です」

2016年01月08日(金) 二宮 清純

常識の先には常識しかない

「今年のチームスローガンは超変ソクということで……」

2016年の年賀式で阪神・四藤慶一郎球団社長が「超変革」と言うべきところを「超変則」と言い間違えてしまったというニュースはクスッと笑えるものでした。

スポニチ紙(1月6日付)の報道によると、隣に立っていた金本知憲監督が「スローガンは超変ソクです。本日をもって変更いたします」とアドリブで切り返し、会場の笑いを誘ったそうです。

阪神は10年もリーグ優勝から遠ざかっています。チームに荒療治を施すなら、むしろ「変則的」なことをやった方がいいのかもしれません。そうした思いを秘めての"失言"なら、四藤球団社長、なかなかの役者です。そして、間髪入れずにそれをネタに使った金本監督は千両役者です。

余談ですが、1972年のミュンヘン五輪で金メダルを獲得したバレーボール全日本男子元監督の松平康隆(故人)さんは、ロシアの宇宙飛行士がやっているような変則的なトレーニングを選手たちに命じたことで知られています。空中での素早い身のこなしやバランス感覚を養うためだったと言われています。

選手たちの中には「このトレーニングとバレーボールと何の関係があるのか」と不満を口にする者もいたそうです。しかし、松平さんは我が道をいくとばかりに、否定的な意見には一切、耳を貸しませんでした。

そんな松平さんが好んで口にしていたのが、次の言葉です。

「常識の先には常識しかない。非常識の先にこそ世界一はある」

金本監督もチームを再建するには、周囲から「非常識」と思われるくらいのことをやらないといけないのかもしれません。

1
nextpage


Special Feature