2016年、世界・日本そして東京が直面する課題
〔PHOTO〕gettyimages

世界に山積する課題

2016年が開けた。新年が輝かしい年となることを祈念する。しかし、そのためには克服しなければならない課題が山積している。

まずは、テロとの戦いである。昨年11月13日のパリにおける無差別テロは、世界に大きな衝撃を与えた。海外旅行などで厳しく自由が制限されることもあるが、治安の維持には全力をあげざるをえない。

都庁も、都民に開かれた行政の場として、これまで自由な出入りが可能であったが、安全確保という観点から手荷物検査など強化していく。昨年は、様々な試行を展開してみたが、その成果を踏まえて、安全強化をさらに進めたいと思っている。「水と安全はただ」という認識は、この日本でも、もう過去のものとなっている。

テロはまた、世界経済にも暗い影を投げかけている。人、モノ、カネが自由に動いてこそ経済は発展する。年間8000万人というフランスを訪ねる観光客数が、どれくらい減少するのであろうか。

日本では観光客数が激増しているが、その流れがテロ不安によって止まらないようにせねばならない。年間2000万人にはもう手が届きそうであるが、観光を一大産業に育てていかなければならない。

世界経済にとって最大の不安材料は、中国経済の行方である。上海の株式市場や不動産市場の動向を見ていると、その先行きに悲観的にならざるをえない。中国人観光客による「爆買い」が、日本経済に寄与しているのは確かだが、これにも陰りが見え始めている。

また、習近平主席が主導する権力闘争も、中国社会に重苦しい空気を生んでいる。今年の中国には要注意である。