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年明け早々株価急落。やっぱり「申(さる)年騒ぐ」の格言は本当だった!
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驚くほど的中するあの格言

三が日明けの4日が月曜日の今年―。お屠蘇気分もすっかり抜けて、仕事に全力投球している読者も多いだろう。恒例の干支にちなんだ格言を狂言回しに、今後1年間の日本経済を展望してみたい。

このところ政府・与党は今夏に迫った参議院選挙に向けて、経済政策の看板を「アベノミクス」から「1億総活躍社会」に掛け変え、明るい見通しを演出することに躍起である。

しかし、決して明るい要因ばかりとは言えない。自衛のために、我々は、今年も細心の注意を払う必要がありそうだ。

まず、恒例の干支にちなんだ株式相場の格言から。この格言、科学的な根拠はないが、不思議なほど、よく的中することで知られている。

定番は、「辰巳天井、午尻下がり、未辛抱、申酉騒ぐ。戌は笑い、亥固まる、子は繁栄、丑はつまずき、寅千里を走り、卯は跳ねる」というものだ。

実際、「辛抱」の未(ひつじ)年に当たった昨年は、辛抱そのものの展開だった。日経平均株価は6月24日に18年ぶりの高値(2万0868円03銭)を付けたものの、8月下旬に上海発の世界同時株安が市場を直撃。9月には1万7000円を割り込んだ。年末まで2万円台の水準を何度かうかがったものの、固めることができず、1万9000円を挟んで「辛抱」の展開を続けた。

経済・景気も不思議と格言とリンクしている。「天井」とされる辰年(2012年度)、巳年(2013年度)の2年間、それぞれ実質GDPの伸びが前年度比0.9%増、2.0%増とピークに達した後、「尻下がり」の午年(2014年度)はマイナス1.0%(以上は確報値)と落ち込んだ。

そして、「辛抱」の未年(2015年度)も、高めの期待値とみられる政府予測が1.2%、民間シンクタンクの41人のエコノミスト予測の平均が0.9%と好調とは程遠い水準で推移している。