気分はもう山の神!?
箱根駅伝を愛する女編集者が、あの山上りにトライした結果……

花房麗子の「箱根駅伝裏レポート」③

いよいよ箱根駅伝が始まる。近年のランニングブームに伴い、最近では観るだけでは飽き足らず、実際に箱根を走るランナーが増えているという。女編集者・花房麗子もその一人(「箱根駅伝を愛しすぎて、箱根に別荘を買ってしまった顛末」については、前々回前回を参照ください)。

走ってみて分かった、箱根駅伝の魅力と見どころとは…?

箱根に挑む市民ランナーたち

今や10万人申し込む東京マラソン。その一番の効果は、ごく限られた人だけが可能であると思われていた42.195kmを誰もが走ることができると知らしめたことだと思う。その余波は箱根駅伝にも波及している。

「箱根の山上り」にたくさんの一般ランナーが挑戦するようになっているのだ。あの人間業とは思えない箱根の山上りは、走ってみると一体どんなものなのだろう?「山の神」の気分だけでも味わおうと、週末になると何人、何十人もの市民ランナーが天下の険を駆け上がっている。

上の写真は箱根駅伝ゴールの1kmほど手前を走る市民ランナー。ちなみに、ちょうどこのあたりはブレーキを起こした選手たちが倒れ、無念のリタイヤとなることも多い「魔の場所」だが、このランナーたちは軽々と超えていった。

手前にあった芦ノ湖畔のコンビニで見かけたから、きっと栄養補給も万全だったのだろう。選手たちと違い、沿道のコンビニなどで立ち寄りながらゴールを目指しても、もちろん何ら悪いことはない。

箱根にチャレンジする市民ランナーの人数は、東京マラソンを機に年々増えているように感じる。箱根山中を数人でたすきをつないで「駅伝気分」を楽しむ「チーム山上り」も人気だ。もちろん、箱根駅伝の選手たちほどのスピードは出せなくとも、脚力の向上には確かにつながる。

かくいう私も、東京マラソンに出る前にトレーニングの一環として箱根の山上り・山下りに何度かチャレンジしてみたことがある。フルマラソンでは4時間半程度のタイムしかもっていないので、走るというより這うように山を上っていったが、それでも後日、社内の同好の士の集まりで「箱根の山、私も上ってみたことあるんだよね~」というと、「エエッ! すごいですね!」と非常な尊敬の目で見られた。

その席には、東京マラソンをサブフォー(フルマラソンを4時間以内)で走った同僚もいたのだが、尊敬度はたぶん10倍ぐらい違ったと思う。彼はよほど悔しかったのか、その後、すぐに箱根の山トレにチャレンジしていた。