現代新書
「信頼される人」になるために、知っておきたいこと〜なぜ人は人を信頼するのか?
得るのは難しく、失うのは簡単
〔photo〕iStock

信頼ってなに?

シンジ君はあるメーカーの若手社員で、最近、広報・顧客関係管理の部門に異動しました。部門の目標の一つに社会からの信頼向上が掲げられていて、シンジ君はそのための戦略を立てなければならないのですが、順調に進んでいません。

うまくいかない原因は自分の経験不足、力不足に加えて、チーム内の人間関係がうまくいっていないことも大きな問題です。社会からの信頼を高めるだけでなく、自分たちの信頼関係を改善することも重要な課題だと感じるようになりました。

そこで、学生時代から親しくしている心理学教員であるナカヤチに連絡をとり、仕事帰りに相談に乗ってもらうことになりました。

ナカヤチは信頼の話をするにあたって、童話『ないたあかおに』を事前に読んでくるよう、シンジ君に伝えてあります。

ナカヤチの説明のベースにあるのは心理学の記述的な信頼研究です。記述的研究というのは、実際に人がどう判断するのか、実際にどういう行動をとるのか、をデータと理論によって明らかにしようというスタイルの研究です。

本書(『信頼学の教室』)では「私たちはこういう条件を備えた人を信じやすい」とか、「相手への信頼に応じて判断の仕方がこんなふうに変化する」という研究成果について、できるだけわかりやすく解説しようと思います。

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