賢者の知恵
2016年01月03日(日) 小川糸

「携帯電話を持たない」生き方
〜手放してみて初めてわかったこと

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作家・小川糸さん

これだけで、幸せ 小川糸の少なく暮らす29ヵ条より

私たちの身の周りにあふれるのは「もの」だけではありません。目の前を絶えず通り過ぎていく「こと」や「ひと」。自分らしさを見失わず、心軽やかに人生を謳歌するための「こと」や「ひと」とのつきあい方について、一度立ち止まって考えてみませんか。

携帯電話は必要ない

「携帯電話を持っていません」

そういうと、ほとんどの方はとてもびっくりした顔をします。「へぇ……」と絶句したまま、まじまじと私の顔を見つめる方もいます。

それくらい、現代の生活に「携帯電話を持つ」というのは当たり前のこととして浸透しているんですね。

私も何を隠そう、制作関係の会社に勤めていた20代のころは持っていました、立派な携帯電話を。世の中に流通し始めたばかりのケータイの、大きくて重かったこと! その重さと、「いつでもつかまる」という束縛感が苦手でした。

当初は仕事に必要だったので我慢して持ち歩いていましたが、すぐに手放しました。

自宅で小説を書くのがメインの生活になってからは、固定電話とメール、ファクスだけですべての連絡を済ませています。

家にほとんどいるのですから、これで十分、こと足りています。

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