格差・貧困 社会保障・雇用・労働
女子高生の約57%がネットで出会った人と実際に会いたいと回答〜リアルな社会に「居場所」がない…
Photo by iStock

3keys(虐待や貧困などで学習支援や相談相手等を必要とする子どもたちをサポートするNPO法人)の活動を通して、多くの子どもたちが大人に対して「どうせ自分のことは守ってくれない」「自分には興味がない」など、諦めの気持ちや不信感を持っている場面にたびたび遭遇します。

そんな子どもたちと接していると、その背景には私たちが育った時代よりも、現代の子どもの周りに信頼できる大人が少なくなっていることを実感します。

今回は情報化と核家族化、地域社会の崩壊が同時に進む現代社会で、子どもたちがどんな危険と隣り合わせで生きているのか、また私たち大人に何ができるかを考えていきます。

5人に1人の子どもは誰にも悩みが言えない

サントリー次世代研究所「現代親子調査 第1回『親子のかかわり』」が首都圏の小中学生を対象にした調査によると、小中学生の約2割が「悩み事の相談相手」が「誰もいない」と答えています。

年齢が高まると、悩み事を親より友達に相談することが増えてきており、成長と共に家族の存在・役割も変化しているようです。特に小6で21.2%、中3で28.8%と、受験や新しい環境への不安などから悩みが増え、一人で悩んでいる子どもたちが多い状況です。

【悩み事の相談相手】

引用元: サントリー次世代研究所ホームページ 現代親子調査 第1回レポート「親子のかかわり」

今の子どもたちの周りにいるのは、親や先生という縦の存在か、友だちという横の存在がほとんどです。子どもたちにとって斜め位置にいる存在がいないため、親や先生には怒られそうで言えないけれど、友だちに相談しても軽くあしらわれてしまいそうな悩みの場合、誰にも言えないことも多いのです。

誰にも言えない悩みの1位は「自分の性の問題について(17.3%)、2位は「自分の家族の問題について(15.3%)、3位は「自分の性格や癖について(10.9%)」となっています。

データ引用元:「平成21年度全国家庭児童調査結果の概要」厚生労働省

相談相手が周りにいたとしても、悩みの種類や時期によっては、誰にも相談できずに一人で抱えてしまうものがあるということが上記データでわかってきます。

自分の中高時代を振り返っても、恋人や性にまつわることは、親や先生には怒られそうで言えないし、だからと言って友だちにも下手なことを言うと噂になってしまいそうで、1人で抱えてしまう傾向にありました。

また家族に不満があったり、上手くいかないことがあったりしても、周りから同情してもらいたくないという気持ちや、噂などを恐れ、表面的なことしか言わなかったこともありました。

そして、私たちが日ごろの活動で接しているのは、貧困や1人親であるがゆえに、親が働き詰めで、育児に専念できない、もしくは育児放棄、虐待に至ってしまっている家庭の子どもたちです。そういった環境にある子どもたちの場合、虐待を受けていることや、親が十分にケアしてくれていないことは先生にも友だちにも言えず、悩みをより隠そうとしているように感じることもあります。

この続きは、プレミアム会員になるとご覧いただけます。
現代ビジネスプレミアム会員になれば、
過去の記事がすべて読み放題!
無料1ヶ月お試しキャンペーン実施中
すでに会員の方はこちら