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五郎丸歩 独占インタビュー
「僕はいま、“失敗”したい」

あれから3ヶ月が過ぎて思うこと
週刊現代 プロフィール

名誉の先の渇望。これもアスリートの「業」なのだろうか。

「選手寿命もそう長くはない。ラストの海外チャレンジ、すなわち、ラストの失敗の場でもある。そこから成長、成功できるチャンスかもしれない。失敗も批判も自分のためになる。そこは気になりません」

根底に自信と探求心がある。

「海外遠征でスポーツの文化を感じる。でも、それだけでは『文化』という言葉でしか表現できない。海外の生活を知らないと本当のところはつかめない気がするんです」

1年前、現在の自画像を描けなかった。1年後もまた。

'19年のW杯、芝の上に立つイメージは?

「ずっと'15年大会を区切りと考えてきました。その4年後もあると考えると妥協してしまう。いまは自分がアスリートとしてどこまでいけるかにフォーカスしたい」

問答の途中、宇宙から初めて地球を見た人間のイメージがわいた。想像を超えて別次元に達した男は、型通りの帰結を好まない。成功にしがみつかず、数年後の自分を決めつけない。あえて失敗を希求するのだ。

「週刊現代」2015年1月2日・9日合併号より