五郎丸歩 独占インタビュー 「僕はいま、“失敗”したい」あれから3ヶ月が過ぎて思うこと

2016年01月07日(木) 週刊現代

週刊現代賢者の知恵

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南半球の最高峰リーグ、新年2月からのスーパーラグビーのレッズへの加入だ。オーストラリアのブリスベンに本拠を置く名門で、地元紙は「ワールドカップのセンセーション」と紹介、契約を大きく報じた。

そこには肥沃なラグビー文化がある。妻子との時間もある。レストランでも理髪店でも、ファンがスマートフォンで写真を撮るに際しては、スポーツ選手への敬意をこめて、誰もが「よろしいですか」と断るだろう。

楽しみですね。そう聞くと即答した。

「いまは自分が好きなように行動はできません。向こうに行けば、自由な時間もある。メディアの取材も少しはあるのでしょうけど、その伝え方などを比較することもできそうです」

チーム内の競争は激しい。最後尾から指示を飛ばすポジションの特性から英語力も要求される。

「ヤマハには海外駐在に備えるための英語教育システムがあります。きょうも午前9時から1時間、受講してきました。ほぼ毎日です。どのくらい役に立つかはわかりませんが、やらないよりはいいだろうと」

そして、レッズでのプレーについて意外な発言をした。

「自分自身が活躍するというイメージはまだないですね。まずは、どれだけ失敗して帰ってこられるのかというのが僕としては楽しみで」

僕は「失敗」を求めている

真意は?

「自分自身、過去を振り返って、いちばん伸びたのは(早稲田)大学1年のときでした。ガムシャラで。いつでも(自分のプレーの)ビデオを見て、少しでもうまくなりたい、このチームの力になりたい、と考えていた。人間、そういう環境のほうが伸びるんじゃないかと凄く感じていて。日本での自分のプレーはある程度は確立されています。このまま国内にいても、ラグビーを盛り上げる役目はあるにせよ、プレーについてはもう伸びないのではないかと」

でも、できれば失敗はしたくないのでは。

「地位が固まれば固まるほど失敗というリスクを避けて通るようになる。これだけスポットライトを浴びて、評価もしてもらって、国内にとどまっていたら、本当にリスクを避ける人間になってしまう。その意味でも海外に挑戦して、まだまだ日本人のラグビー選手は弱いだろう、と思っているオーストラリアに行くのが楽しみなんですよ」

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