サッカー
クラブW杯がアジア勢にとって持つ意味
欧州一強の現実、クラブから反撃の狼煙を!
〔photo〕gettyimages

遠藤保仁「もう一度、出たい」

3年ぶりに日本のホスト開催となったクラブW杯(CWC)。欧州CL王者バルセロナとリベルタドーレス杯覇者リバープレートが対戦した決勝は、横浜国際競技場に6万6853人の大観衆を集めた。

1対1の局面になると、お互いにバチバチと激しくやり合うなかでMSN(リオネル・メッシ、ルイス・スアレス、ネイマール)そろい踏みのバルサが卓越したテクニックを繰り出してゴールに結びつけ、3-0で栄冠を手にした。プレー強度、魅了するパスワークはさすがのバルサだったが、それを相手に引かなかったリーベルも南米王者の矜持を示した好ゲームであった。

「欧州一強」の現実に、開催の意義を疑問視する声は今もある。しかしリーベルのみならず、バルサのモチベーションも予想以上に高く、「欧州vs.南米」の構図は今なお緊張関係にあると感じた大会でもあった。

トヨタカップを吸収して現在の方式となった2005年からちょうど10年が経った。世界規模の大会と考えれば、まだまだ盛り上がりに欠けているとはいえ、欧州、南米以外の他大陸王者にとってみれば世界を経験できる貴重な機会だ。その意味でも大きな意義があるのだとあらためて思うことができた。特に日本はそうだ。

以前、ガンバ大阪の遠藤保仁からCWCに対する思いを聞いたことがある。今年、チャンピオンシップでサンフレッチェ広島に負けて出場権は得られなかったものの、「2008年の大会に出てみて、自分としては凄く楽しかった。出たい大会」と目標の一つに置いていた。

08年大会で3位となったG大阪。欧州王者マンチェスター・ユナイテッドを迎えた準決勝は、遠藤にとっても記憶に残るゲームとなった。クリスティアーノ・ロナウド、ウェイン・ルーニー、カルロス・テベス、ライアン・ギグス、リオ・ファーディナンド、エドウィン・ファンデルサール……赤い悪魔にはズラリとビッグネームが並んだ。

G大阪のスタートは悪くなかった。だが、じりじりとペースを上げてくるマンUに次第にのみこまれていった。

前半、セットプレーから2点を奪われ、後半に1点を返したものの、途中出場のルーニー、ダレン・フレッチャーに計3点、立て続けに奪われてしまった。

「一瞬のパワーの使い方とか、最後のところを崩されてもボックス内ではやらせない力というのは、チームとして全然レベルが違いましたね。印象に残ったプレーヤーで言えば、後半途中から出てきたフレッチャー。実際にやってみて分かったんですけど、ポジションの取り方とか、パスコースの切り方は絶妙でしたから」