賢者の知恵
2015年12月27日(日) 週刊現代

下町ロケット「佃製作所」のロケ地はここだ!
世界と戦う技術者たちのリアル

モデル企業も公開

週刊現代
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ドラマに登場する佃製作所の特徴的な看板(右上)は、実在のものだった

視聴率20%超えの大人気ドラマは、日本の町工場がモデル。
油まみれになりながらも夢にまっすぐであり続ける技術者たちのリアルを追った。

大人気ドラマ『下町ロケット』(TBS)の舞台となっている東京都大田区には小さな町工場が建ち並ぶ。多摩川付近を歩いていると、どこか見覚えのあるロケットのような形をした鉄塔が目に入った。

ドラマに登場する「佃製作所」のシンボルそのもの。しかし、その看板には「桂川精螺」の四文字が掲げられている。実は創業77年になる、この老舗町工場こそがドラマのロケ地として使われている会社なのだ。

12時のチャイムが鳴ると、人が続々と集まってくる食堂は400人が座れる大きさ。撮影では半分だけが使われた
(上)金型を機械に取り付ける作業。取り付けが甘いと不良品を生んでしまうので、精密さが必要となる (下)材料となる金属(一番左)に外力を加え、段階的に変形させることで、次第にネジの形状にしていく

「佃製作所」のロケ地はここだ!

株式会社 桂川精螺製作所
東京都大田区
従業員数:190名
売上高:31億7000万円
生産品目:ネジ、自動車部品

「撮影が行われた受付や営業部のある本館1階では、わが社の備品がほぼそのまま使われています。違うのは、天井から吊るされた看板の言葉が『品質が世界をリードする』から『佃品質佃プライド』に変わったことと、新たに木造の受付台が設置された程度です」(執行役員の大嶌達士郎氏)

社内は真っ白な壁と木製のドアのコントラストが味わい深い、まさに佃製作所そのままの空間。劇中で社員を集める際に使われる食堂も同社のものだという。

主力商品は自動車用のネジ。製造に使われている機械類は、油を注ぎ、丁寧に整備されてきたことが分かる年季の入ったものばかりだ。

「わが社では塑性加工技術という、金属を削るのではなく、力を加えて変形させる方法でネジを成型しています。ネジは製品ごとに設計する、いわば全てがオーダーメイド。月で2000から3000種ほど製造しています。

従業員は少ないですが、私たちは大企業にはできないきめ細かなサービスを目指しています。『東の大田区』、『西の東大阪』と言われるように、大田区にはものづくりの本場としてのブランドがあります。ドラマに出てくる佃製作所の技術者たちにも負けないプライドを持って、私たちは日々ネジと格闘しています」(大嶌氏)

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