賢者の知恵
2015年12月25日(金) 週刊現代

中間管理職必読!「眠っている才能を伸ばす方法」楽天・梨田昌孝新監督

この男が行くと必ず強くなる

週刊現代
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楽天・梨田昌孝新監督 (写真は日本ハム監督時代)〔PHOTO〕wikipedia

もしあなたのいる部署が、限られた条件のなかでとんでもない好結果を求められたら? 任された球団で、必ず優勝してきた指揮官がいまある人材の能力を掘り起こして、結果を出す秘策を説く。

スタイルより結果

楽天というチームを冷静に分析すると、私の今までの野球人生からは考えられない事態に陥っていると感じます。2013年、日本一にまでなったチームがその翌年から2年続けて最下位。優勝した翌年に最下位に沈んだチームは過去にもある。実は当時、私も在籍していた'81年の近鉄もその一つです。

でも優勝後、2年連続の最下位は'50年にパ・リーグの歴史がはじまって以来初めて。優勝メンバーからエース田中将大(現ヤンキース)、大砲ジョーンズらが抜けただけで、こんなにガタガタするものなのか。優勝を経験した選手が本来の力を出せば、十分に優勝争いができると思っています。

私は過去、近鉄、日本ハムで計9年監督をつとめ、いずれも2年目に優勝できました。チームカラーは対照的でしたが、意識したのはそのチームの持っている長所を最大限に生かすことでした。

'00年から指揮した近鉄ではローズ、ノリ(中村紀洋)の3、4番で101本塁打。2人とも130打点を超えた「いてまえ打線」が売りでした。

'08年から指揮した日本ハムでは逆に、ダルビッシュを軸とした投手陣が充実していた。

そもそも近鉄時代、監督就任1年目に浴びた洗礼が、その後の指針につながっています。

近鉄の二軍監督から昇格した私は捕手出身。だから、相手がいやがる野球をやりたかった。足をからめて、相手の守備陣形を崩しながら攻める野球です。

しかし、ヒットエンドランをかけても打者が空振りしたり、絶対にセーフになるはずの俊足選手がアウトになる。ちぐはぐな攻撃で、個々の打者が持っていた爆発力を生かせなかった。

自ら掲げた野球を途中で断念せざるをえず、その年は最下位でした。

ですから、2年目は方針を変えた。打線の爆発力を生かし、とにかく相手より1点でも多く取る。盗塁も開幕20試合まで1個もなかった。選手に声をかけるときには、常に気持ちが前を向く言葉を選びました。

「大丈夫だ。お前らは打てるから、まだいける」

選手に暗示をかけることで、自分にも暗示をかけながら戦っていたように思います。

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