現代新書
歌舞伎町の「キャッチ」について行ってみた! 居酒屋・キャバクラ・風俗店……ボッタクリの現在
ヤクザの「地回り」がなくなり、キャッチが悪質化している〔photo〕gettyimages

文/久田将義(編集者)

プチ・ボッタクリ居酒屋

バーや酒場は繁華街にあるものだ。お目当ての酒場やバーに行く途中、道々に立っている男たちがいる。

キャッチである。

以前と比べて、キャッチの暴力性が強くなっているので、その点を指摘しておきたい。

キャッチは風俗店や裏DVD等、男性をターゲットにしているため、女性には声をかけないと思われる方も多いかもしれない。しかし、最近は「居酒屋キャッチ」も増加しているので、女性も要注意である。

居酒屋のキャッチは一見、大手チェーン店や通常営業の飲食店の呼び込みと間違いがちだが、注意して見れば彼らも風俗のキャッチ同様、独特の雰囲気を醸し出している。

簡単に言ってしまえば「どうにかして目の前の相手を騙してやろう」という暗い眼が、僕には透けて見えてくる。僕でなくても、この手の取材をしている人間であれば、雰囲気や声のかけ方等ですぐ分かるだろう。

以前まで彼らは、メニューを人差し指でクルクルと回しながらターゲットを物色していたので、すぐ判別がついた(バスケットボールの選手がボールを人差し指で回している様をイメージしてほしい)。

最近は、怪し過ぎると気付いたのか、そのようなキャッチは見かけなくなった。

居酒屋のキャッチなので、彼らは例えば新宿・歌舞伎町なら靖国通り、池袋なら駅前等と大通りに堂々と立っているのが、裏風俗等のキャッチと異なる点だ。老若男女問わず声をかけまくるため、まともな客引きと勘違いしてしまいそうだ。

しかし、大手チェーン店等は、まず「居酒屋○○でーす」といったように店名を出すが、彼らは「居酒屋、お探しですか?」と店の名前を出さずに声をかける。こういった客引きがいたら要注意だ。

断っても、10メートルくらい付いてくる時もある。

そもそも店の前でなく、駅前等で客引きをしている時点で道路交通法に違反しているし、断ってもしつこく付いてくる行為は迷惑防止条例に抵触しているので、読者の皆さんにおかれては、そういうケースに遭遇したら勇気を出してきっぱり断ることをおすすめする。または最寄りの交番へ直行していただきたい。

仮にキャッチに付いて行ってしまうと、どうなるのか。僕は取材のため、わざと誘いに乗ってみた事があった。