賢者の知恵
2015年12月19日(土) 週刊現代

『あさが来た』で大人気 
商都・大阪を作った男「五代友厚」ってどんな人?

週刊現代
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あさが来たHPより

新時代の到来に右往左往する男たちを尻目に猪突猛進する、あさ。彼女の行く手を照らし、励ますのが流暢な英語を操る五代友厚だ。「大阪経済を救った男」は、本当はどんな人物だったのだろうか。

実は大変な女好き

炭坑でともに働き、あさ(波瑠)は坑夫たちの信頼を得る〔PHOTO〕あさが来たHPより

炭坑の片隅で疲れて寝込む、あさ。その傍らに佇むのは、夫の新次郎でなく、五代友厚だった—。

絶好調の朝ドラ『あさが来た』。このところ主役を食うほどの存在感を見せているのが、ディーン・フジオカ演じる五代だ。

同作のエグゼクティブ・プロデューサー、佐野元彦氏がこう語る。

「史実的には、五代友厚とあさのモデルとなった広岡浅子が交流したという記録はありません。でもドラマの中では二人の交流をたびたび描いています。そこには二つの意図があります。

一つはドラマの演出として、主人公の生きざまを際立たせるには、時に励まし、時に叱咤する登場人物が必要だということ。そこで時代考証を担当している原口泉先生らと、あさの人生の師にふさわしい人物は誰だろうと話し合った時、当てはまったのが五代友厚だったというわけです。

主要人物の多くが大阪商人という中にあって、士族出身で海外通の五代は異質。そんな五代を演じるのに、ディーンさんはぴったりでした。自身も早くから海外での活躍を目指していたというところが日本の俳優には珍しく、大変なハンサムだった五代に負けない顔立ちです。

おかげで視聴者の方々からディーンさんは大人気。イベントのたびに彼の周囲には人だかりができています」

そして佐野氏のもう一つの意図が、ドラマを通じ多くの人に五代友厚という人物を知って欲しいということなのだという。

「私は大阪放送局勤務ですが、あるとき大阪の図書館には五代関連の蔵書がたくさんあるのに気がついたんです。ところが恥ずかしながら私は彼のことをよく知らなかった。

どの歴史学者にお伺いしても、廃れそうだった商都を救った大阪の恩人だというが、『東の渋沢(栄一)、西の五代』という言葉まであるのに歴史の中では正当に評価されていない、と感じました」

いつかドラマで五代を描きたい、そんな佐野氏の密かな思いが実り、五代の認知度は急上昇。ネットには「五代友厚ってどんな人?」という書き込みが溢れている。

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