雑誌
経済記者60人がホンネで選ぶ
「すごい会社」と「ヤバい会社」

記事には書けない「企業版ミシュラン」
週刊現代 プロフィール

カリスマ経営は諸刃の剣です

「すごい会社」と「ヤバい会社」の両方に名が挙がった会社もあるが、いずれも似たような事情を抱えている。たとえば、セブン&アイHD

「『顧客の変化に対応せよ』など、CEO(最高経営責任者)である鈴木敏文氏の考え方が組織全体に浸透している。幹部や社員を取材しても、ほとんどの人が鈴木氏と同じことを言うのに驚かされる。末端社員や加盟店店主も含め、セブンを愛している人が多い」(全国紙、30代)

一方で、次のような不安要素も指摘されている。

「売上高10兆円規模の会社でありながら、鈴木敏文氏のワントップ経営に依存しすぎている。鈴木氏は記者の前でも経営幹部を叱り、幹部は平身低頭。次の経営者がきちんと育っているかどうか。鈴木氏引退後が危ぶまれる」(全国紙、30代)

サントリーHDも「在宅勤務制度などが整っていて、社員の家庭を大切にするあたたかい会社」(全国紙、30代)との評価がある一方で、先行きを危惧する意見もある。

「創業家の佐治信忠会長が最近めっきり表舞台に姿を見せないため、『病気説』が出ている。佐治会長がスカウトした外様社長の新浪剛史氏と、生え抜き幹部との間の意思疎通がどうなっていくかが心配」(経済誌、40代)

華麗なる業態転換に成功し、優れた経営の見本と称賛される富士フイルムHDにしても、「取材をしてみるとすごいのは古森重隆会長だけで、管理職はヒラメ状態で忖度してばかりいた」(経済誌、30代)。いずれもトップのカリスマ性が強すぎて、「その後」が不安視されているわけだ。

経済記者たちの視点を借りて会社を見れば、新しい風景が見えてくる。記者たちが記事には書けないがホンネで明かした会社の内情は、すべて表にまとめたので、じっくりご覧頂きたい。