産科医療が危ない!深刻な医師不足、過酷な勤務…それでも僕が産科医を続ける理由
TBS「コウノドリ」HPより

産科医にしてジャズピアニストという異色の主人公・鴻鳥サクラの物語『コウノドリ』。そのモデルになった荻田和秀氏(大阪りんくう総合医療センター泉州広域母子医療センター長)に「産科医」という仕事について聞いた。

 嫁ハンをいたわってやりたい ダンナのための妊娠出産読本』の内容を、鈴ノ木ユウ氏の原作漫画『コウノドリ』と合わせて、特別公開する。

僕が産婦人科を選んだ理由

僕はもともとミュージシャン(ジャズピアニスト)になりたくて、高校時代はバンドを組んでいました。そんな話はどうでもエエかもしれませんが、まあ、聞いてください。

ミュージシャンには「何百人にひとりのプロフェッショナル」と「何万人にひとりのアーティスト」がいます。プロは「いついかなるときでも誰とでもどんなことでも、実力を発揮する」職業で、アーティストは「売れようが売れまいが自分がやりたいことをできる才能のある」人です。

ものすごく才能のある先輩や友達がいたのですが、失踪したり、自殺したこともあって、18歳で悟りました。「アーティストにもなられへんし、プロにもなれない。オレ、向いてへんな」と。そこから医者を目指して勉強し、浪人してなんとか医学部に滑り込んだのです。