雑誌

性の先進国スウェーデンに学ぶ「幸福な”夜”の過ごし方」

革命再び!その文化と哲学の最新事情
週刊現代 プロフィール

セックスライフを楽しんでいる「性の先進国」はスウェーデンに限らない。他の北欧諸国の人々もとても積極的だ。

デンマークでは、様々な機関がセックスを盛り上げる。同国の旅行会社Spiesは、「旅先でエッチしよう!」というキャンペーンを組んだ。フランスなど「興奮できる」場所を目的地に設定し、カップルのセックスを演出するというツアーだ。在デンマークのジャーナリストが言う。

「それだけセックスが社会にきちんと位置づけられているということです。エイズ財団が設立したコンドーム専門店では、スタッフが性の相談を受け、『セックスは楽しい』と啓発しています」

 

ノルウェーは、落ち着いた「性の成熟国」。オスロ大学付属病院などの研究によると、勃起力、性欲などから割り出す同国の男性のセックス満足度は30代、40代よりも50代のほうが高いという。この国には年齢とともに高まる喜びがあるようだ。

形は異なるものの、どの国も「セックス先進国」には違いない。

7歳から性教育を始める

日本に住むスウェーデン人女性、エルサさん(仮名・32歳)は、スウェーデンの人々がいかに性に対して開放的かを証言する。

「女友達のあいだでも、普通に『オナニーの時、どんなバイブを使うのが気持ちいい?』といった会話をします。パートナーにもハッキリ『舐めてほしい』『クリトリスをさわってほしい』と言えるし、嫌なことをされたら断れます。みんなセックスを恥ずかしい行為とは思っていませんから」

こうした、日本とはまったく異なる「開放性」こそが、充実したスウェーデンセックスの根本にあるようだ。どうして彼らはここまで開放的になったのか。大きな要因のひとつが性教育である。

東京学芸大学の研究員でスウェーデン在住の中澤智惠氏が言う。

「キリスト教の国ですから、かつては結婚までセックスをしてはいけないといった保守的な感覚が強かった。ですが1960年代から女性の社会進出、男女同権を実現する政策が一気に進み、それと同時に性教育が充実していったのです」

子供を持つ40代のスウェーデン人女性が性教育の実情を話す。

「7歳から性教育が始まり、その段階でセックスの話も聞いているようで、子供たちは赤ん坊がどこから出てくるかも知っています。その後も、セックスは『愛する人と行う大切な行為』『楽しいもの』と教えられます」

こうした教育の結果、スウェーデンではセックスを「汚い」「いやらしい」とする感覚が少なく、「ポジティブなもの」と考える人が多いという。

スウェーデンでは、親子の間でセックスについて話すことも多い。高校生の子供が自分の家に恋人を連れてきて部屋で二人きりになろうとも、両親は平気な顔だ。

しかも、もともとこの国では他人に裸を見せることに大きな抵抗がない。

「冬の日照時間が短いので、春から夏には半裸で日光浴をすることも多い。夏のビーチでもトップレスの人や全裸の集団にでくわすことがあります」(現地のジャーナリスト、みゆき・ポアチャ氏)

セックスが盛んになって当然だろう。