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性の先進国スウェーデンに学ぶ「幸福な”夜”の過ごし方」

革命再び!その文化と哲学の最新事情
週刊現代 プロフィール

「ロングロングSEX」の極意

昨年までスウェーデンに暮らしていた商社勤務の40代男性が言う。

「当時交際していた30代のスウェーデン人女性と『スタート&ストップ』で交わったことがありました。彼女は『ヴァーラン博士というスウェーデンの有名な女性医学者が提唱する方法よ』と言っていましたが、これが本当によかった。

時間をかけて愛撫し合った後、挿入の段になると彼女から『射精しそうになったら言ってね』と告げられます。彼女は騎乗位で私の腰のあたりをグッと押さえ、私は体を動かせてもらえない。『目をつぶって』と言われ、そのまま彼女が女性器でペニスをしごきます。目をつぶると神経が集中して、すごく気持ちがいい。

ところが私が『いきそうだ』と言うと、彼女はペニスを抜いてしまいます。少し休憩してから彼女は再び動き始めますが、射精しそうになるとまたやめる。これを3回繰り返しました。2回目の休憩ではコーヒーを飲み、興奮しているのにゆったりした不思議な感覚でした。

挿入を始めてから1時間、我慢できなくなった4回目でようやく射精させてもらえました。焦らされていた分、絶頂の快感は凄まじかった。彼女は『長い時間楽しめるでしょ』と言っていました」

 

スウェーデンの冬は暗く、寒く、長い。朝10時に明るくなり始め、午後4時には暗くなる。雪も積もり、外に出るのは一苦労だ。そんな「インドア」の土地柄だから、セックスについても長い時間をかけ、ゆっくりじっくりと味わう傾向があるという。

40代の在日スウェーデン人女性が言う。

「私は愛撫から絶頂までに1時間はかけます。しかも、『前々戯』をきちんと楽しみます。これが日本のセックスと大きく違う。ムーディーな音楽をかけ、ワインを飲んで、アロマを焚く。手をつないだりキスをしたりしながら気持ちを盛り上げ、ようやくセックスに至る。こうして初めて充実した行為ができるんです」

まさにこの国ならではの「性の哲学」。セックスは演出し、洗練させるべき「文化」なのだ。

こうした哲学を反映した、もうひとつの代表的なテクニックが「スウェディッシュ・マッサージ」だ。19世紀初頭に同国で発明されたこのマッサージは、いまやセックスにおいて重要な位置づけを持つ。同国在住の日本人の女性翻訳家が言う。

「みんな、セックス前のマッサージを大切にしています。ネット掲示板では『オーガズムに達するためには絶対に必要だ』とか『マッサージオイルの香りはチョコレートが一番いい』といった議論がかわされています」

マッサージは男性が女性にしても、その逆でもOK。電灯は消し、落ち着ける環境を作る。

「私がしてもらったときは冬で、暖炉の前に敷いた毛皮の上に裸で横になり、体を温めてもらった。『インターラム』という現地のメーカーのオイルを塗られ、それだけでいい気持ちになりました」(前出の翻訳家)

うつぶせになったパートナーの背中、脚、足首、足の裏と、掌を使って優しく揉んでいく。この時、お尻の割れ目の上にある「仙骨」を意識するのがポイントだ。相手の体がほてってきたら体を仰向けにして、胸、腕、手と移動する。

「マッサージの序盤は体がリラックスしていきましたが、お尻をわきのほうから頂上に向けて揉み上げられたり、太ももを両手で挟まれ小刻みにこねるようにされると、体の奥がうずいて、さわってほしくてたまらなくなります」(前出の翻訳家)

スウェーデンが生んだ極意で、深く、長い悦びを味わえるのだ。

フィンランド、ノルウェー、デンマークもすごかった

フィンランド人の女性、トーベ・ヤンフネンさん(仮名・37歳)が言う。

「フィンランドにはサウナ文化がありますが、男女が裸で一緒に入ることもあるくらい性に開放的な国です。それがきっかけで関係が始まることもあって、浮気は結構多い。女性もみんな『気持ちよくなりたい』って思っていますからね」

コンドームメーカーの英デュレックス社の「浮気率ランキング」でフィンランドは世界10位で、約3割が浮気をするという。自由にセックスを謳歌する国なのである。

この国は、首都ヘルシンキで定期的に「セキシビジョン」というポルノイベントが開かれることでも知られる。メインはアダルトグッズの展示だが、公開のAV撮影会あり、女性のマスターベーションショーありで大人気。女性の見学者がペニス形の飴を舐めている姿も見られるという。