安倍首相がハマっている、英国王室が舞台のドラマとは?
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英国王室にハマる安倍首相

安倍晋三首相が、東京・富ヶ谷の私邸に帰らず首相公邸に泊まる場合、「首相動静」に記載されたくない人物と密かに会うことが多いが、それ以外にもう一つの理由がある。

「首相動静」に安倍首相が午後7時までの公邸入りと記載された時は、極秘裏に誰かと会談していたことがほとんどだが、その相手は政治家、経済人、学者、そして極めて親しく、かつ外に名前を出したくないジャーナリストなどである。

ここで紹介したいことは、後者の「もう一つの理由」の方である。安倍首相は公邸泊まりした場合、よほどのことがない限り就寝前の1時間半ほどを読書かDVD鑑賞に充てる。

大好きなポテトチップスなどジャンクフードを食べながら、わが国の最高政治指導者がDVDに観入っているシーンを想像して欲しい。少なくとも主要7ヵ国首脳会議(G7サミット)メンバーでは他にいないと思う。

筆者は以前、安倍首相が昨年秋頃から年初にかけて米議会(キャピトル・ヒル)を舞台にした権力闘争を描いた「ハウス・オブ・カード」や、イスラム過激派アルカイダの捕虜となり、洗脳された後に凱旋帰国した米海兵隊兵士が、密かに破壊活動を企図するスパイ・サスペンス「ホームランド」を観ていたことを書いた。

さて、最近の安倍首相のお気に入り作品に関する“機密情報”を入手したので紹介する。英BBC Twoを中心に米ショウタイム、カナダCBCテレビ、アイルランドTV3の合作「THE TUDORS~背徳の王冠~」である。2007年から10年に放映された。

全4シーズンの大作である。内容は、ウィキペディアを引くと、<16世紀イングランド王国を舞台に、国王ヘンリー8世の波乱に満ちた後半生を描いたドラマ>とのことだ。

男子の世継ぎがいないヘンリー8世が、当時の欧州のフランス、スペイン、ドイツ王室の王女たちを王妃にするための謀略・調略の限り、さらには英王室の政治を取り仕切る側近たちの熾烈な権力闘争、そして終にはローマ・カトリックからイングランド教会を分離させ、今日の英国国教会に至るまでが描かれている。

因みに、ブリーン伯爵の次女アンを2番目の王妃に迎え、もうけた王女が後の初代エリザベス女王である。そのアン王妃も男子を産まなかったので、愛想を尽かされて姦通の罪を着せられ処刑された。英王室の歴史は陰惨かつ壮絶なのだ。

登場人物にも事欠かない。世界史教科書にも出てくるトマス・モアやトマス・クロムウェルなどで、英国の宗教改革もまたテーマである。安倍首相はこうした壮大なドラマを気に入っているようなのだ。