憲法改正の動きは、もう止まらない!?東京の中心で、1万人が「改憲」を叫んだ
背後には、安倍政権を支えるあの団体がいた

全国に電話をかけて動員

「70年間の時の流れの中で、世の中は大きく変わりました。しかしその間、憲法は一度も改正されていません。

(憲法は)日本が占領されていた時代に占領軍の影響下で作成されたことは事実であります。憲法は国の形、未来を語るもの。だからこそ、私たち自身の手で作っていく。その精神こそが新しい時代を切り開いていくことに繋がります!」

安倍晋三首相(61)のビデオメッセージがスクリーンに映し出された瞬間、会場には大きな拍手が巻き起こった。

11月10日、火曜日。この日、日本武道館は憲法改正を支持する人たちの熱気に包まれていた。『美しい日本の憲法をつくる国民の会』が主催する「今こそ憲法改正を! 1万人大会」に参加したのは1万1000人を超える人々。平日のイベントとは思えない盛況ぶりだ。

「『美しい~』に関連する団体は、夏ごろからこの大会の動員に力を注いできた。例えば安倍政権との距離の近さで注目を集め、日本最大の保守団体と言われる日本会議などは、全国の会員に『憲法改正のために、どうかこの大会に足を運んでください』と熱心に電話をかけていました。

とにかく、安倍政権に勢いがあるうちに、草の根から憲法改正の機運を盛り上げていきたいと考えているのです」

比較的高齢の参加者が目立ったが、20代とおぼしき男女の姿も見える。憲法改正を望む人々の「裾野の広さ」を伺わせた。無論、参加していたのは民間人だけではない。壇上には大物財界人・著名人の姿もあった。

一例を上げれば、元九州電力会長で、九州経済連合会会長を務め、”九州経済界のドン”と言われる松尾新吾氏(77)。

「私は、これまで5月3日の憲法記念日を祝う気持ちになれなかった。そう遠くない将来、まともな“真”憲法が制定される日を心待ちにしています」

と熱弁を振るった。タレントでアメリカの弁護士資格を持つケント・ギルバート氏(63)も登場し、

「今の憲法に元首の明記がないのは、致命的な欠陥。日本国内には、アメリカが守ってくれるという依存症が蔓延している。そんな病は、払拭するべきです」

と“改正論”を唱えたのだった。