賢者の知恵
2015年12月03日(木) 丸山ゴンザレス

丸山ゴンザレスがセブ島「墓場のスラム街」を歩く!~『クレイジージャーニー』裏日記③

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セブ出身の英語教師が教えてくれたスラム情報

1年ほど前、私はフィリピンを訪れ、トンド地区のスラムと拳銃密造村を取材した。その時の様子はTBS系のテレビ番組『クレイジー・ジャーニー』(毎週木曜日夜11:53~)で放送されたので、ご存知の方もいるだろう。

あれから私はフィリピンという国に興味がわいて、つい先日も取材のために再びかの地を訪れていた。

フィリピン取材の目的は2つあった。ひとつは英会話学校の実態調査。もうひとつはフィリピンの闇ともいうべきスラム街の実態をもう少し追ってみたいと思ったのだ。

かけ離れた2つのテーマに共通点を見出すことは難しいように思うかもしれない。ところが、いずれもフィリピンという国の「今の姿」を映し出すのに最適な取材テーマなので、もう少し説明させてほしい。

グアダルーペにある英会話学校には容易にたどりつくことができた。昨今ブームになっていることもあり、フィリピンの学校で勉強した経験のある友人が何人もいる。彼らの話を聞き、リサーチを重ね、取材と英語のトレーニングを兼ねて参加してみることにした。

私が入学したのは「ストーリーシェア」(http://cebu.storyshare.jp/)という学校で、松本さん(通称ミオさん)という日本人が代表を務めている。この学校を選んだのは、EOP(english only policy)、つまり英語だけで授業と生活を送るやり方が気に入ったからだ。

授業中だけではなく休み時間も授業後も英語で過ごすこの学校(宿泊施設も学校内にある)、休み時間にも放課後にも教師が常駐して、話し相手になってくれる。むしろ英語を使わないと話す相手もいないということなのだ。引っ込み思案の日本人にとっては、こういう半強制的な環境というのは、体験調査をしたい私にとっては実にありがたい。

実際、休憩中にセブ出身のG先生と話し込むことはよくあった。先生は20代の男性で、ジム通いが趣味のマッチョなナイスガイといった感じだった。もちろん、話はスラム街のことにおよぶ。

「セブにはスラムってあるの?」
「あるよ。ものすごく危ない。俺はそこの出身だからよくわかるんだ。昔は学校に行く時に家の扉が開かないなと思うと、死体がドアに引っかかっているなんてこともあったよ。抗争で撃ち殺されたんだね」

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