賢者の知恵
2015年12月06日(日) 週刊現代

堤真一や堺雅人の“極貧”下積み時代
〜部屋にキノコ、食事は雑草、親と絶縁……名優たちの逆境

週刊現代
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ボロアパートに住み、稽古とアルバイトの毎日。ご飯も満足に食べられない。銭湯にも行けず、台所で体を洗った。成功する日を夢見て、懸命にもがいた俳優たちの汗と涙の下積み生活を一挙公開。

部屋にキノコが生えていた

東京・笹塚にある四畳半の木造アパート。1階の角部屋で家賃は2万5000円。風呂なし、共同トイレ、もちろんクーラーもない—。

〔PHOTO〕amazonより

映画『ALWAYS 三丁目の夕日』('05年)や朝ドラ『マッサン』('14年)などで知られる俳優・堤真一(51歳)が、20代の頃に一人で暮らしていたアパートだ。堤はここに8年間住んでいた。

堤が千葉真一主宰のJAC(ジャパンアクションクラブ)出身であることは意外と知られていない。

堤の幼馴染で、一緒にJACに入団した俳優の戸谷昌弘氏が語る。

「地元兵庫から堤と一緒に上京した時のことは今でも覚えています。当時JACの一公演のギャラが月2万7000円でしたから、家賃を差っ引くとほとんど手元には残らない。給料は歩合制だったので公演がないと収入がない月もありました。

堤の部屋は木造のアパートで、ドアもボロボロ。カギはほとんど意味をなしていなかった。あいつが不在でも勝手にドアを開けて入っていましたね(笑)」

日中は稽古に励み、夜は工事現場や飲食店でアルバイト。だが生活は苦しく食べるだけで精いっぱいだった。

「堤の部屋にキノコが生えているのを見つけたことがあるんです。さすがに食べませんでしたが、一瞬迷いましたね(笑)。それくらい皆おカネがなくて、いつも腹を空かせていたんです。

同期に九州出身のやつがいて、実家から猪の肉が送られてきたので、それを鍋にして堤の家で食べたのを覚えています。まさにご馳走でした。酒を飲むより食べるほうが大事でしたから。

あと堤の家に泊まった時に、彼が作ってくれた朝ご飯の味が今でも忘れられません。トーストの上にコンビーフをのせてそこにマヨネーズをかけて焼くんです。これが安くて手間もかからず本当に美味しかった」(戸谷氏)

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