賢者の知恵
2015年11月19日(木) 週刊現代

孤児院で育ち、極貧から220億円の資産家になるまで
「ココイチ創業者」直撃インタビュー!

週刊現代
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〔PHOTO〕カレーハウスCoCo壱番屋より

カレーのココイチがハウス食品に買収される—身を削って同社を育て上げた、苦労人の創業者・宗次德二氏は、この買収に何を思うのか。本誌の独占インタビューに、宗次氏が口を開いた。

大胆に手放す

朝6時30分、白のポロシャツを着て、名古屋市街の道路を掃除していた男性は、サッパリとした顔でこう言った。

「(会社の株を手放すことに)寂しいという感情はないですね。もう現役を退いてから13年も経つんですよ。その間、経営にくちばしを入れたことは、まったくない。アドバイスを求められたことはありましたが、『もう任せたのだから、好きにやればいい』と私が言ってからは、それもなくなりました」

カレーハウスCoCo壱番屋(以下、ココイチ)の創業者である宗次德二氏(67歳)は、本誌にこう話す。店舗数1412、売上高約899億円、世界最大のカレーチェーンの創業者らしからぬ飄々とした口調だった。

現在、ココイチは転機を迎えている。10月30日、ハウス食品が、ココイチの運営会社である壱番屋に株式公開買い付け(TOB)を行い、12月1日までに51%の株式を保有、壱番屋を子会社化すると発表したのだ(現在ハウスは約19%を保有)。

創業者である宗次氏と、その妻・直美さんは現在、壱番屋の株を23・17%保有しているが、ハウスが株を買い増すにあたって、二人は、保有する株すべてをハウスに売り渡す見込みだ。その譲渡益は、約220億円といわれる。

宗次夫妻は、自社の株を売り払い、一夜にして大金持ちになる。

「愛着のある会社を、カネで人手に渡したのではないか」

一部でこう言われているが、実際、宗次氏は何を考えているのか。本誌は話を聞きに行った。

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