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2016年、景気が悪くなっても強い会社、伸びる会社
東京ガス、楽天、大成建設、パナソニック……
ついにV字回復を果たしたパナソニックの津賀一宏社長〔PHOTO〕gettyimages

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電力業界に大異変

世界経済の減速と円高基調、日経平均の下落と、暗い予測が目白押しの'16年だが、そんな状況でも業績を伸ばす可能性がある会社はあるだろうか?

まず注目したいのは、'16年4月から始まる電力小売りの自由化に関する銘柄だ。これまで東京電力や関西電力など、各地方で一社しか選択肢がなかった電力会社が自由に選べるようになる。神戸大学大学院准教授の保田隆明氏が解説する。

「ガス会社が電力も販売するようになるので、ガスと電気をセットで購入すれば割引するといった新しい料金体系が出てくるでしょう。東京電力から東京ガスに乗り換える消費者も出てくることが予想されるので、ガス会社の業績は期待できます。

同じ電力会社でも中部電力や東北電力などは、東京電力が独占販売していた地域に進出できるようになるので、原発事故を起こした東京電力から他の電力会社に乗り換える人も出てくるでしょう。電力自由化では東京電力が『ひとり負け』になる可能性もあります」

さらに注目したいのは、これまでエネルギーとは無縁だった企業も電力販売に乗り出すことだ。保田氏が続ける。

「例えば楽天も電力販売に乗り出します。インターネット販売の楽天市場でのポイントやEdyカードなどで消費者とのパイプ作りに成功している楽天が他の会社よりも割安な電力を販売すれば、そちらに流れる消費者も増え、業界地図が大きく塗り替わる」

'16年はリニアモーターカーの着工が本格化する年でもある。証券アナリストの植木靖男氏が語る。

「大手ゼネコンの大成建設、大林組、清水建設、鹿島建設は好業績が維持されるでしょう。とりわけトンネル工事で定評のある熊谷組が伸びると思います」