宅配業者を悩ませる「ラスト1マイル問題」を解決!? 路上をユルユル進む「宅配ロボット」が起こす革命

エストニアのベンチャー企業が最近、路上をゆっくりと移動する宅配ロボットを開発した。小売・宅配業者やEコマース企業などが、各種製品や食料品などの小荷物を消費者に送り届けるために導入することを見込んでいる。

各種センサーとAIで安全に移動

上のビデオからも分かるように、この宅配ロボットは中型犬ほどのサイズで、重量は約18キログラム。路上を進む速度は時速4~6キロ程度と、ほぼ人が歩く速さと同じだ。

また、GPSの他、各種センサーとビデオ・カメラ、そしてAI(人工知能)が搭載されており、これによって歩道で出会った歩行者や障害物などを自律的に回避して、安全に移動することができる。

このロボットを開発したのは、エストニアと英国に拠点を置くスターシップ(Starship Technologies)社。同社を創業したのは、ビデオ会議システム「スカイプ」(現在はマイクロソフト傘下)の共同創業者として知られるJanus Friis氏とAhti Heinla氏だ。

スターシップの宅配ロボットは、近年世界的な注目を浴びている「ドローン(無人航空機)」を意識して開発された。

アマゾンやグーグルを筆頭に、今、世界中の小売業者やIT企業などがドローンを宅配サービスに使う計画を進めているが、市街地の上空を飛ぶドローンは、落下して人に怪我を負わせる危険性を常に抱えている。このため米FAA(連邦航空局)や日本の国土交通省など、政府当局から厳しく規制される対象となりかねない。

これに対し、路上をゆっくりと移動する小型の宅配ロボットなら、万一、歩行者とぶつかっても怪我を負わせる危険性はほとんどない。従って政府当局に規制される可能性もドローンほど大きくはない。これが、地上を行く宅配ロボットを開発した主な理由であるという。