企業・経営
本日上場!日本郵政グループ3社の企業価値を徹底分析する
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まずはファイナンス概要を分析

いよいよ本日(11月4日)、日本郵政グループ3社が上場します。そこで、この3社の企業価値評価を分析し、過去の民営化と比較してみましょう。

日本郵政
売出株式数は4億9500万株。公募はありません。オーバーアロットメント(※1)(以下、O.A)はゼロです。今回想定発行価格が1350円だったのですが、公開価格は仮条件上限の1400円となりました。オファリングレシオ(※2)は11.0%です。株式時価総額は6兆3000億円、ファイナンス金額は6930億円です。

※1オーバーアロットメント
当初の募集・売出予定株数を超える需要があった場合、主幹事証券会社が発行会社の大株主等から一時的に株式を借り、当初の売出予定株数を超過して、募集・売出しと同じ条件で追加的に投資家に販売すること。
※2オファリング・レシオ
株式流動性の指標。(公募株+売出株)/ 本件公募含む発行済株式総数)で計算。要は発行済み株式数のどの位を市場に放出(公募・売出)すれば、適正に投資家が株を消化できるかという指標のこと。IPOの場合は20%~30%が一般的。

ゆうちょ銀行
売出株式数は4億1244万株。公募はありません。OAはゼロです。今回想定発行価格は1400円でしたが、公開価格は仮条件上限の1450円となりました。オファリングレシオは9.1%です。株式時価総額は6兆5250億円、ファイナンス総額は5980億円です。

かんぽ生命
売出株式数は6600万株。公募はありません。OAはゼロです。今回想定発行価格は2150円でしたが、公開価格は仮条件上限の2200円となりました。オファリングレシオは11.0%です。株式時価総額は1兆3200億円、ファイナンス額は1452億円です。

この3社が11月4日に同時に上場するわけですが、市場からの資金吸収額は1兆4362億円となり、過去有数のIPOファイナンス額となります。

主幹事証券会社は11社にのぼり、その内訳は、

(国内区分)大和証券、野村證券、みずほ証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、SMBC日興証券
(海外区分)ゴールドマン・サックス証券、シティグループ証券、JPモルガン証券、UBS証券
(国内特定区分)岡三証券、東海東京証券

そして、グローバルコーディネーターとして、野村證券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、ゴールドマン・サックス証券、JPモルガン証券となりました。そして、それ以外に約50社の証券会社が販売を行うことになります。

全体では、野村証券と三菱UFJがともに約3500億円相当を引き受け、国内外で販売し、ゴールドマン・サックスとJPモルガンが約1300億円ずつになるとみられます。

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