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【衝撃レポート】下流老人に一番なりやすいのは、「年収700万円世帯」だった!

あなたに忍び寄る、老後破産という現実
週刊現代 プロフィール

子供の教育もまったく同じ。他の家の子よりも、少しでもいい大学に行き、いい仕事についてほしい—そう思った瞬間から、終わりなき「出費のスパイラル」が始まる。

「『子供を私立の学校に入れてから、生活が苦しくなった』という家庭は跡を絶ちません。たとえ収入が多くとも、私立の中高一貫校は公立の3倍、最低でも年間150万円以上は学費がかかります。

そのうえ、私立の場合は保護者同士の付き合いも公立に比べて密でお金がかかるので、ついつい見栄を張ってしまい、暮らし全体がインフレしてしまう。『参観日がベンツやBMWの見本市のようだから、ついウチも外車を買ってしまいました』と話す保護者もいました」(前出・中村氏)

都内の有名私立校には、学校での授業を重視せず、もっぱら進学塾での自主学習で力をつけさせる学校もある。私立校の高額な学費に塾代が積み上がると、富裕層であればともかく、年収700万円クラスではギリギリのやりくりを強いられ、とうていお金は貯まらない。「早慶などの有名私大に行くために浪人する」ということになれば、負担は増す一方だ。

「それでも、子供が収入の高い仕事についてくれれば、せめて独り立ちさえしてくれれば、いつかは親を援助してくれるようになるはず」という目算も、今の世の中では成り立たない。

「最近では就職がなかなか決まらず、社会人になってからも、ブラック企業に入って鬱病になるとか、会社を辞めて再就職できないケースも多い。そうなると30歳前後の子供を養わなければなりません。『親の年金に頼って暮らしている』という若者に相談されることもあります」(前出・藤田氏)

節約ができない人たち

東証一部上場のメーカーに長年勤務してきた、埼玉県在住の男性(65歳)は、36歳のとき結婚し、翌年に長男が生まれた。

「私は晩婚だったので、40歳手前で30年のローンを組んで一戸建てを買ったんです。息子が私立の中高一貫校に受かってからは、ほとんど生活に余裕はありませんでしたね。それでも1000万円くらいの貯蓄はありましたし、退職金も満額もらえるだろうから、ローンは繰り上げて返せるし、老後も贅沢はできないけれど、どうにかなるだろうと思っていました」

しかし、定年を目前にした57歳のとき、不測の事態が起こる。郷里の岡山に独りで住む母親が、認知症を発症したのだ。ヘルパーの利用や帰省のための交通費で、月に10万円近い出費を強いられるようになった。

「交替で面倒をみる兄弟も私にはいませんし、母には財産もなかった。最終的に関東の施設へ入居させることを選びましたが、母が亡くなるまでの5年間で、介護費用は最終的に600万円ほどかかりました」

苦境に追い討ちをかけたのが、実家を離れて一人暮らしをしていた息子の、就職の失敗だ。

「100社近く受けたけど、ダメだった。かといって留年もさせられないと言ったら、息子と大ゲンカになってしまいましてね……最終的に家に戻らせたのですが、今ではほとんど引きこもりのようになってしまった」