賢者の知恵
2015年11月05日(木) 週刊現代

巨人新監督・高橋由伸の憂鬱
〜イヤイヤ引き受けざるを得なかった全経緯

野球賭博汚染、スキャンダルはまだまだ出てくる

週刊現代
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爽やかな笑顔で去って行った前監督とは対照的に、新監督の表情は冴えない。断れないとわかっているが、かといって踏ん切りはついていない。そのうえ起きた不祥事。由伸の揺れる胸中を明かす。

現役への未練

「福田、笠原のことが明るみに出た時、松本は急にびくびくして神妙になっていました。松本は10月13日に宮崎で行われたフェニックス・リーグに登板していますが、その試合後、球団から呼ばれ、すぐに東京に戻ったようです。

その日の夜に送ったLINEメッセージがいまだに既読にならないから、帰京した直後に松本のスマホは調査委員会に没収されたのでしょう。そこで携帯を調べられ『クロ』と判断されたわけです」(巨人関係者)

球界の盟主・巨人軍が揺れている——。

突然、新監督に高橋由伸(40歳)を指名したかと思えば、その翌日には野球賭博問題で、福田聡志(32歳)の他に、新たに笠原将生(24歳)と松本竜也(22歳)も関与していたことがNPB調査委員会によって発覚した。

「だいたい10月5日に福田の野球賭博関与が公になった時点で、笠原、松本にも累が及ぶだろうということは、巨人の選手、球団関係者の誰もが思っていました。福田、笠原、松本がいつもつるんでいたのは皆が知っていたことですから。

当初、笠原が『自分は関与していない』と否定し、球団も守ろうとしましたが、今となってはこれが大失態でした。1ヵ月と経たない内に笠原の嘘と巨人の調査の甘さが露呈してしまった」(前出の巨人関係者)

野球評論家の江本孟紀氏は、今回の賭博問題にこう苦言を呈す。

「そもそも球団の厳しさが足りないんですよ。若い選手を寮で管理しているわりには、そういう教育が抜けている。

まずは一軍で活躍して銭を稼げということを、もっと教育しないと駄目でしょ。そういう気持ちが薄いから、博打で小遣い稼ぎしようと思っちゃうんですよ。もっとハングリーな環境でやらせないと。高い契約金をもらって、ちょっと贅沢している間に金銭感覚がおかしくなるんですよね」

前出の巨人関係者も続ける。

「しかも今回野球賭博に関与していた3人は、高橋がかわいがっていた後輩でもある。高橋としては出鼻をくじかれた感じですよね。初っ端からこんな状態で監督をやらされる高橋が気の毒です」

球団から正式に監督就任要請を受け、その後、会見に臨んだ高橋は「引き受けるのであれば選手兼任監督はないと思っています」、「あとは僕が覚悟を決めるかどうかじゃないですか」と語っているが、高橋の本心は実は別のところにある。

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