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元ヒューザー社長が告発!
そもそもマンション「偽装」を見抜く方法はない

安全「神話」の崩壊
「傾いた」マンションでは住民の意見が割れている〔PHOTO〕gettyimages

結局、安全なマンションはないということ? そもそも、欠陥マンションを見抜く方法は? 信用できるマンション業者はどこなの? 誰もが抱くそんな疑問にお答えしよう。

第二の姉歯は防げない

まず、かつて耐震偽装事件で世に騒がれたヒューザー元社長、小嶋進氏が断言する。

「今回の横浜のマンションの一件は、絶対あってはならないことであり、許されることではありません。

しかし、今回の事件を見て思うのは、『姉歯(元一級建築士)のような者が絶対にいない』とはだれも断言できず、不幸にして旭化成建材内にも存在したということではないでしょうか。

耐震偽装事件においては、姉歯元一級建築士が耐震強度を偽装した構造計算書を提出しましたが、元請けの設計士も、検査業界も見抜けませんでした。

それでいて、合格確認済証や検査済証を出しても罪ではないとして、設計業界も検査業界も建築業界も誰一人罪に問われませんでした。根底には今回の施工不良事件に通じるものがあるのかもしれません」

マンションという商品は、常に欠陥を抱える危険性を帯びていて、その欠陥は往々にして見逃される。そして、そのまま顧客に売りつけられる。

つまり、マンションの「安全神話」は、文字通りの「神話」に過ぎないということだ。

言い方を換えれば、そもそもマンションとは欠陥商品である——。

もちろん、特に危ない欠陥マンションを見抜く方法はある。

たとえば、「コンクリートを見よ」と、不動産コンサルタント・さくら事務所の土屋輝之氏は忠告する。

「建物の構造上の問題がないかを確かめるには、コンクリートの状況を見ればいい。

実は竣工1~2年後にひび割れが出るのはコンクリートの性質上よくある。それより、竣工7~8年後にひび割れが出ていれば危険です。特に、201号室と301号室といった風に、各階の同じ部分にひび割れが出ていれば危ない。

その場合は、普段は住民が立ち入らない地下ピットという共用部分を専門家に見てもらいましょう。ここはコンクリートがむき出しになっているので、ある程度のプロが見れば、どれだけ丁寧に建てられたマンションかが一目瞭然です」

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