経済・財政 金融・投資・マーケット
「潜在金利」で検証する日銀の金融政策
日本は再び「デフレ」に向かうのか!?

〔PHOTO〕gettyimages

日銀は追加緩和に踏み切るか?

日銀の金融政策決定会合が、30日(金)に開催される。1年前には、大方の予想に反して追加緩和(ハロウィン緩和)が実施された。今回の決定会合においても、追加緩和を期待する市場関係者が多いようだ。

金融政策決定会合で追加緩和が実施されるか否かはさておき、今回は、「潜在金利(シャドーレート)」という考え方を用いて、これまでの日銀の金融政策を振り返ってみたい。

「潜在金利」の考え方は、まだ発展段階である。特に、推定方法に技術的な問題があり、それほど多くの経済学者によって研究されているわけでもない。そのため、ある程度の幅をもってみていく必要があるのだが、今後の金融政策を考える際に有用な材料を提供してくれるものであると筆者は考えている。

2013年4月のQQE開始以降の金融政策は「概ね上手くいっている」というのが筆者の評価だが、黒田日銀の金融政策には賛否両論あるのも事実である。また、「100点満点」というわけではなく、当初想定していたような順調なデフレ脱却経路を歩んでいるともいえない。

このあたりの問題のヒントは、「潜在金利」の動きをみることで得られるかもしれない。そこで、まず、「潜在金利」について簡単に説明しよう。

この続きは、プレミアム会員になるとご覧いただけます。
現代ビジネスプレミアム会員になれば、
過去の記事がすべて読み放題!
無料1ヶ月お試しキャンペーン実施中
すでに会員の方はこちら