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浅田真央が帰ってきた!父の逮捕も乗り越えて、トリプルアクセル跳んだ
フィギュアスケート、エースの苦悩

強くなって帰ってきた

「真央ちゃん、おかえりー」

四方から声援が飛ぶ。観客は応援タオルを掲げて彼女の復帰を温かく迎えた。久々のリンクの感触を確かめるかのように、『蝶々夫人』の曲に合わせて、彼女はふわりと舞い上がった。右へ左へ軽快にステップを踏む。演技後、観客の声援に応えるその表情には幸福感が満ち溢れていた。

浅田真央(25歳・中京大)がリンクに帰ってきた—。

「冒頭のトリプルアクセルの高さを見て驚きました。1年間のブランクを心配しましたが、ソチ五輪と比べても一回りも二回りも大きくなって戻ってきたなと感じました」

こう語るのはトリノ五輪にも出場した村主章枝の妹で、プロフィギュアスケーターの村主千香氏だ。

10月3日に行われた復帰初戦となるジャパンオープンでは、浅田の代名詞ともいうべきトリプルアクセルを跳び、見事着氷。ソチ五輪金メダリストのソトニコワ(ロシア)や'15年世界選手権金メダリストのトゥクタミシェワ(同)を抑えて、出場選手中最高の141・70点を叩き出し、日本を優勝に導いた。

「本人も復帰戦に向けて『プレッシャーを感じる』と話していたので、かなり緊張していたはず。でもいざ演技が始まると、スケーティングの質の高さはさすがで、表現力にも磨きがかかっていた。

1年間休養したことで、身体的にも精神的にもリセットする時間が作れたことが大きかったと思います。以前は腰や足に常にケガを抱えていましたが、休養して、体も気持ちもリフレッシュしたことが今回の滑りにつながったのでしょう」(前出の村主氏)