賢者の知恵
2015年10月31日(土) 週刊現代

羽生結弦 ケガを乗り越え、前代未聞の連覇を目指す
「主役は誰にも渡さない」

フィギュアスケート、エースの覚悟

週刊現代
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〔PHOTO〕gettyimages

トップを維持するのはかくも難しい。下からは若い世代が台頭し、私生活でのスキャンダルに見舞われることもある。王座奪還を目指す、日本フィギュアの2大エースは、それでもリンクに帰ってきた。

今シーズンこそは

ケガを乗り越え、再び世界一に向けてスタートを切った羽生結弦(20歳・ANA)。その羽生の前に突如、一人の「新星」が現れた。

宇野昌磨(17歳・中京大中京高)。シニア転向後、2戦目となったジャパンオープン(10月3日)で、完璧な4回転ジャンプを2回も決めるなど、弱冠17歳の演技に世界中がド肝を抜かれた。

宇野はこの大会で、ソチ五輪銀メダルのパトリック・チャン(カナダ)や、'15年世界選手権王者ハビエル・フェルナンデス(スペイン)らを破り1位に。得点は185・48点。非公認ながら、男子フリーの世界歴代5位に相当する高得点だった。

会見での宇野は「これだけの点数をもらえるとは思わなかった」と、高校生らしくはにかみつつも、最後には「でも、まだ満足はしていません」と強気の姿勢も見せた。

一方の羽生は、10月14日(日本時間15日)にカナダで行われたオータム・クラシックで今季最初の実戦に臨んだ。

元フィギュアスケート選手で解説者の佐野稔氏が語る。

「ショートプログラムで4回転ジャンプの着氷が乱れましたが、スピンやスケーティングのスピードはよかった。脚もよく動いていたし、初戦としては上々の出来だったと思います。

振り返れば、羽生にとって昨シーズンは苦難の連続でした。グランプリシリーズ中国杯で練習中に他の選手とぶつかり流血、その後も足のケガや腹痛に襲われ手術も行った。それでもなんとか最後まで滑りきった。その経験は今後のスケート人生の大きな糧となったはずです。今シーズンこそは、と相当な『覚悟』を持ってリンクに上がっているでしょう」

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